創立70周年記念サイト


本年、淀川キリスト教病院は創立70周年を迎えることができました。これもひとえに、地域の皆様や関係各位の温かいご支援の賜物と心より感謝申し上げます。
当院が設立された1955年、戦後復興期の東淀川は人口が急増する一方、医療体制は全く追いついていませんでした。この状況を憂いた創立者ブラウン医師は、同年に診療所を、翌年には76床の病院を開設いたしました。それが私たちの原点です。
以来70年、増改築を経て2012年に現病院を建設し機能を集約いたしました。設立当初より「全人医療」を礎とし、病める方の肉体的のみならず、精神的、社会的、霊的な痛みに寄り添うため、病院設立時からのソーシャルワーカー導入、国内2番目のホスピス、本邦初の小児ホスピスの開設など幅広い活動をしてまいりました。1985年からは地域の二次救急を担い、大阪府がん診療拠点病院としても認定され、地域の医療施設と緊密に連携する急性期病院としての役割を果たしております。
昨年、大阪国際がんセンターの松浦成昭総長より、当院のがん治療成績は一般病院や他のがん拠点施設を上回るほど良好と、望外のご評価をいただきました。この成長も、設立時の「キリストの愛をもって人々に仕える」という理念を継承してくださった諸先輩方のおかげです。私たちの今日があるのも、設立当初の米国長老教会の支援はもとより、地域住民の皆様と地元医師会の皆様の温かいご支持の賜物です。この場を借りて心より感謝申し上げます。
今後、急速な高齢化で悪性疾患は増加の一途を辿ると予想されます。独居や老々介護のご家庭が増え、遠方への通院が困難な方も増える中、地域の皆様に最先端のがん医療を提供できる体制を死守する所存です。
始業時の礼拝で人々に尽くす愛を学ぶ伝統を堅持し、職員一同、キリストの愛をもって皆様にお仕えしていきますので、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。


70周年記念ロゴマーク
希望を象徴する「虹」、平和を象徴する「鳩」、神の愛と奉仕を表す「十字架」を組み合わせたものです。キリスト教の精神に基づき、地域社会に寄り添い、包括的な医療を提供することで未来への希望を表現しています。