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循環器内科

心筋梗塞

原因と症状

心筋を栄養する冠動脈が、動脈硬化と血栓で内腔を完全に閉塞すると、血量途絶のため通常強烈な胸の苦悶感が長く持続します。胸の症状は軽くて、呼吸困難などの心不全症状の方が強い方もあります。
急性心筋梗塞は10%程度の入院死亡率があり、突然死もしばしばです。通常40歳以上の冠危険因子(高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙、肥満)を持った人に生じやすいです。

主な治療法

早急に閉塞した血管を再疎通させることが肝要で、血栓溶解薬の静注、緊急冠動脈造影および緊急カテーテル治療などが行われます。合併症に応じて、一時的ペーシングや補助循環も行われます。緊急バイパス手術は稀です。

治療スケジュール

当初はCCU(集中治療室)で入院管理され、絶対安静の後、座位、歩行と2~3週間かけて、心臓の回復に合わせて運動量を上げていく、心臓リハビリテーションを施行します。その間、再発予防の指導、食事指導などを行います。


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