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形成外科・小児形成外科

顔面神経麻痺後遺症

顔面神経麻痺後遺症

麻痺の程度や症状に応じた顔面神経麻痺後遺症治療

顔面の筋肉(表情筋)の運動を支配している顔面神経に、何らかの原因で麻痺が起こると、おでこや眉毛、頬やくちびるなどの動きに障害がでます。麻痺側の眉毛の位置が下がり、上まぶたの皮膚が覆いかぶさることで視野が狭くなります。また、まぶたが閉じにくくなり、眼が乾燥したり炎症を起こすことがあります。麻痺側のくちびるがさがり、ほうれい線(鼻唇溝)が消失したり、食べ物や飲み物がこぼれでることがあります。

顔面神経麻痺の患者さんはまず耳鼻咽喉科を受診することが多く、そこでは神経の再生を促したり、神経の浮腫をとるような点滴治療が1−2週間行われます。多くの患者さんにおいては神経の再生が起きて、麻痺がある程度は回復することが多いです。

しかし、顔の筋肉は動くようになったのだけど何か不自然な動きになってしまうという状態に多くの患者さんがなってしまいます。これを顔面神経麻痺後遺症と呼んでいます。

当院では、耳鼻咽喉科での点滴治療後にそのような症状が遺ってしまった患者さんに対して治療を行っています。