病気・検査・治療(産科)
産科専門治療
助産外来、院内助産センター
リスクのない正常妊娠を対象に、熟練した助産師による助産外来での妊婦健診および院内助産センターでの分娩を積極的に行っています。産科医および新生児科医が近くに待機しており、必要があればすぐに対応できます。
切迫早産、早産期の前期破水
1日でも長い妊娠継続を目指し、出生後は新生児集中治療室があらゆる週数の早産未熟児を受け入れています。胎児の状態が心配される状況では24時間胎児心拍をモニタリングし、状況悪化時には迅速に対応いたします。
子宮頸管無力症
妊娠22週未満で流産になりそうな症例では、状況に応じて子宮頸管縫縮手術を検討しています。
子宮内胎児発育遅延
原因を精査し、超音波検査で胎児の状態と成長を確認し、妊娠継続をめざします。成長が停止をするようであれば、出産を早めることを検討します。
双胎妊娠
双胎間輸血症候群のリスクが高い1絨毛膜双胎を外来で管理し、診断がつけば胎児治療を行う連携施設を紹介しています。
妊娠高血圧、子癇
高年妊娠や肥満症例では妊娠高血圧のリスクが高く、降圧管理、子癇予防を行い、脳出血や子癇発作を合併すれば、脳内科、脳外科と連携の上集中治療を行います。
産科危機的出血、前置胎盤
分娩では、経腟分娩でも帝王切開でも、様々な原因で、大量の出血をきたし、産科危機的出血に至ることがあります。母体救命のために、輸血療法を要することがあります。また出血のコントロールを目的に、子宮動脈塞栓カテーテル治療や子宮摘出(子宮腟上部切断術)を行うことがあります。
合併症妊娠
妊娠糖尿病、喘息、甲状腺機能異常、膠原病、血小板減少症など様々な疾患を各専門内科と連携し、安全に管理します。
胎児奇形などの先天異常:口唇蓋裂、腹壁破裂、腫瘍など
様々な胎児奇形を出生前に超音波検査やMRI検査で精査し、出生後は小児外科医が手術します(心奇形を除く)。
胎児心エコー、胎児健診エコーなどの胎児スクリーニング検査
妊娠26-28週に超音波検査で胎児心奇形のスクリーニングを行い、異常が疑われれば、妊娠中より国立循環器病センターなどの専門病院に紹介しています。
初期:16-19週、中期:20-23週、後期30-33週の時期に専門技師が超音波検査で胎児の全身スクリーニング検査を行います。
稽留流産に対する手動真空吸引法(MVAシステム)の使用について
当院では稽留流産(子宮内で胎児が亡くなってしまった方)に対して、日帰り処置をおこなっております。当院では手動真空吸引法(MVAシステム)を使用しています。
費用 | MVAシステム費用 12,000円(保険診療) *別に診察料、検査料、処置料、麻酔費用等がかかります |
初回外来 | 診察をおこない処置の日を決めます。 採血・心電図検査をします。 処置の内容について説明をおこないます。 |
2回目の外来 (処置当日) | 朝9時ごろ:外来にて診察をおこないます。 12時~13時ごろ:静脈麻酔をしながら手動真空吸引法にて処置をおこないます。 15時~16時ごろ:帰宅となります。 |
予約方法 | 予約をご希望の方は、お近くの産婦人科で紹介状を作成していただき、①または②の方法で予約をお取りください。 ①医療機関を通じて予約をお取りいただく ②地域連携課(0120-803-220)へ直接電話し予約をお取りいただく |