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遺伝カウンセリング

遺伝性腫瘍、遺伝カウンセリングについて

がんは体内の遺伝子の変化が原因となり生じますが、必ずしも親から子へと遺伝する病気ではありません。ただし、一定の頻度で遺伝性のがんも存在します。例えばBRCA遺伝子の変化により起きる遺伝性乳癌卵巣癌症候群、DNAのミスマッチ修復に関わる遺伝子の変化による生じるリンチ症候群などの遺伝性腫瘍があります。

家族歴などから遺伝性腫瘍の可能性を考えて、個々の遺伝子検査を行うことが多いですが、一方で薬物療法の方針を決めるために行う、がん遺伝子パネル検査を行うことで遺伝性腫瘍が発見される可能性もあります。

遺伝性腫瘍の可能性がある場合は、がんに罹患している患者本人だけでなく、家族にもどう対応してゆくか考える必要があります。当院でも、認定遺伝カウンセラーが遺伝カウンセリングを行う体制が整っています。遺伝性腫瘍であることがわかれば、がんの早期発見や予防に役立つ可能性もあります。このため、がんの遺伝について気になることがあれば、担当医や看護師にまずご相談のうえ、カウンセリングを受けることを考えてみてください。