親ががんの子どもたち(小学生向け)
お母さんやお父さんががんになったこどもたちへ ~知っておいてほしいこと~
このページは、お母さんやお父さんががんになったこどもたちにむけてつくられたページです。
みんなにも、お母さんやお父さんのがんのことを知ってもらいたくて、つくりました。
もしも、わからないことがあったら、びょういんのかんごしさんやおいしゃさんに聞いてほしいと思っています。
しつもん1:がんってなんだろう?
がんはがん細ぼうからできているんだ。
そして、けんこうなからだはけんこうな細ぼうからできている。
だとすると、がん細ぼうはけんこうな細ぼうとどうちがうのだろう・・・
・すぐに数がふえて大きくなる
・けんこうな細ぼうのじゃまをする
・けんこうなからだのじゃまをする
がん細ぼうがけんこうなからだにできるわけは、まだわかっていないことが多いんだ。
だから、お母さんやお父さんががんになったことは、きみのせいではないよ。
また、がん細ぼうがほかの人にうつることはないことがわかっているんだ。
しつもん2:がんはどうやってやっつけるのだろう?
① しゅじゅつ(手術)
ますいというおくすりをつかって、ねむっているあいだにひふを切って、がんをとり出す。
ねむっているから、しゅじゅつのときは、いたくないよ。
しゅじゅつしつ(手術室)というとくべつなおへやで、ばいきんがきずに入らないようにするよ。
しゅじゅつのあとは、切ったところがわかるよ。
② ほうしゃせんちりょう(放射線治療)
がんのところに、ほうしゃせんという見えないでんぱみたいなものをあてるんだ。
ほうしゃせんはいたくないけど、あてているところが赤くなることがあるよ。
ほうしゃせんちりょうしつ(放射線治療室)という、とくべつなおへやでちりょうをするよ。
③ こうがんざい(抗がん剤)
がんをやっつけるおくすりを、ちゅうしゃしたり、のんだりするちりょうだよ。
にゅういんしててんてきをしたり、日がえり(つういん)でてんてきをしたりすることもある。
ときに、ふくさようがでることがあるんだ。
しつもん3:ふくさよう(副作用)ってなんだろう?
がんのちりょうではつよいおくすりをつかうから、ときにおくすりがけんこうなからだにわるさをすることがあるんだ。
それをふくさようというよ。
できるだけふくさようが出ないようにちりょうするんだけど、ときに出てしまうことがある。
たとえば…
・はきけ、もどす
・しょくじがあまり食べられない
・かみの毛がぬける
・手や足がしびれる
・つかれやすい
それいがいにも、きもちがつらくなることもある
・いらいらしたり、おこりっぽくなる
・なみだが出てくる
・風邪をひいたり、熱を出しやすくなる
まとめ:みんなに知っておいてほしいこと・・・
・お母さんやお父さんががんになったのは、きみのせいではないんだよ。
・かぜみたいにきみにうつるびょうきじゃないんだよ。
・きみたちにできることもあるはずだ。
たとえば、
・いえのてつだいをする。
・おつかいをする。
・お母さんやお父さんに、絵や手紙をかいたりすることもできる。
・よくわからないときには、おとなにそうだんしてみよう。かんごしさんやおいしゃさんにそうだんしてもいいよ。がっこうの先生にそうだんしてもいいよ。