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精神神経科

グリーフケア外来

理念

グリーフとは、かけがえのない存在を失ったことによる、深い悲しみや苦悩を意味します。

大切な人の死を経験するとき、それは一つの通過点のようなものではなく、遺された人のその後の人生を大きく変えてしまうほどの影響力をもちます。死別をきっかけに、今まで普通にできていたことが難しく感じられるかもしれませんし、人との付き合いが苦痛に思えてくるかもしれません。非常な孤独感に押しつぶされそうになることもあるでしょう。

グリーフケア外来では、年齢や立場に関わりなく、悲しみのさなかにある方の、こころの悩みや生活上の問題についてご相談に応じます。

特徴

公認心理師によるカウンセリングを主とした外来です。
*薬物療法や診断書等の発行は行っておりませんので、あらかじめご了承ください。

大切な人との死別を経験された方であれば、どなたでもお申込みいただけます。死別状況や亡くした方との間柄、死別後に経過した期間は、申込条件として問いません。

*お話を聞かせていただくなかで、地域の自助グループ(遺族会)の紹介も考慮します。

外来の予約・変更など

0120-364-489(固定電話から:フリーダイヤル)
0570-003-489(携帯電話から:ナビダイヤル)

電話受付 木曜日・金曜日 9:00~11:00

  • 当外来は予約制となっております。必ず事前にお電話でご予約ください。
  • お電話いただいたときに担当者が他の業務対応で承れず、改めてお掛け直しいただく場合もございますので、恐れ入りますがあらかじめご了承ください。
  • 現在すでに他機関で治療を受けておられる方は、担当の医師またはカウンセラーとご相談の上お申込みください。

グリーフケア外来について

料金 3,000円/30分(実費負担となります)
外来担当曜日 木曜日(12:00~16:30)、第2・4土曜日(9:00~12:00)
*土曜日の予約につきましては、現在希望される方で大変混み合っておりますので、予約取得できない場合がございます。あらかじめご了承ください。

スタッフ

出﨑 躍

公認心理師
臨床心理士

よくあるご質問

Q. どんなときに相談に行けばいいですか?

A.死別の経験は、ときに耐えきれないほどの苦しみとなり、日常生活のさまざまな面に影響を及ぼすことが知られています。

  • 身体面・・・食欲不振、睡眠障害、動悸、めまい、原疾患の悪化 など 
  • 感情面・・・ 悲しみ、孤独感、自責の念、不安、抑うつ など 
  • 認知面・・・誤認、集中力の低下、物忘れ など
  • 行動面・・・ひきこもり、過活動、生活習慣の乱れ、家庭不和 など

また、大切な人の死によって生きる意味そのものを見失い、「何のために生きるのか」「私だけの生きていく目標は何か」といった、深遠な問いの前に立たされることもあります。
このような問題状況や課題にお悩みの方はご連絡ください。

Q. カウンセリングというのは、どんなことをするのですか?

A.カウンセリングとは、相談者のこころの健康づくりや福祉の向上をねらいとした、対話による共同作業です。相談者が不安ゆえに避けている事柄をじっくり体験できるようにしたり、相談者が問題の所在に自分で気づき、自分でどうするかを決めていけるようになることをサポートします。
表面上は健康に恵まれ、社会的生活も保たれている状態でありながら、ひそかに「生きていても仕方がない」「生きる意味がわからない」と感じている方もおられると思います。自分固有の生きる意味や存在価値を見出していくということもまた、カウンセリングを行う上での重要なテーマになるので、深刻な不調がなくともご相談いただければと思います。

Q. 申込者本人の家族も、同席していいですか?

A.可能です。ただし、同席される方自身の悩みや生活上の困りごとが相談の中心になるようでしたら、別の時間枠でその方の相談をお受けすることを検討します。

Q. 自分の家族(あるいは親しい人)がとてもつらそうなので、この外来を勧めようと思っています。その人の都合を聞いておくので、代わりに予約の手続きを行えますか?

A.外来予約のお申込みやキャンセルなどのご連絡は、原則ご本人より行っていただきます(中学生以下のお子さんを除く)。事務処理の効率化や他患との識別のために、相談者ご本人の診察券を作成する必要があります。