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総合内科

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原発性アルドステロン症

当院の総合内科は、主に救急外来を受診した患者さん(臓器別内科に分類されない場合)、紹介患者さんの入院診療を担当しています。

原発性アルドステロン症とは

副腎からアルドステロンが自律的に過剰分泌される病気です。レニンが低値にもかかわらず副腎からアルドステロンが過剰分泌される状態を確認することで、この病気と診断されます。スクリーニング検査としては、血中のアルドステロンとレニンを測定(30分安静臥床後に採血)し、アルドステロン/レニン比(ARR)≧200となった場合、この病気を疑います。
この200というカットオフ値は、アルドステロンの単位がpg/ml、レニン(活性)の単位がng/ml/hrで計算したときに用いる値です。単位が異なると、カットオフ値も異なります。

頻度は?

かつては高血圧患者に占める割合は1%程度と考えられていましたが、近年では、高血圧患者全体を対象としてスクリーニング検査を行うことが推奨されるようになったため、高血圧患者に占める割合は増加し、5%程度と考えられています。

原因は?

この病気には大きく分けて2つのタイプがあります。1つは、副腎腫瘍などが原因となるタイプ(片側性)で、もう1つは過形成と呼ばれ、左右両側の副腎全体からアルドステロンが過剰分泌されるタイプ(両側性)です。これらのタイプ別の診断には、副腎静脈サンプリング検査が必須です。

当院副腎静脈サンプリング症例

2014年8月~ 約100例(毎週金曜日に施行 2泊3日入院)