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放射線治療科

病気・検査・治療

病気について

脳腫瘍・頭頸部癌・肺癌・食道癌・乳癌・膵臓癌・子宮癌・膀胱癌・前立腺癌・悪性リンパ腫・転移性脳腫瘍・転移性骨腫瘍など各種の悪性腫瘍が放射線治療の対象となります。またケロイドや甲状腺眼症などの良性疾患の治療も行っています。

治療について

院内や他病院の各診療科と連携し、患者さんの病状に応じて最適な治療を提供するよう努めています。疾患によっては抗がん剤を併用する場合や、手術と組み合わせる(術前照射・術後照射)場合もあります。

放射線治療科に受診される場合は医師の紹介状が必要です。

地域の医療機関からの紹介で治療を受けていただくことも可能です。

放射線治療の方針

腫瘍の根治をめざす治療(根治照射)および、がんに伴う痛みなどの症状を緩和する治療(緩和照射)を行っています。
医師の診察後、放射線治療を行うと判断された場合は、放射線治療の効果や副作用などをお伝えし、放射線治療の計画を行います。再現性の良い治療を行うため、必要な場合は固定具を作成し、治療部位のCTを撮影して治療計画を作成します。その後、皮膚へのマーキングを行い、治療開始となります。

放射線治療は、土日・祝日以外の毎日行います。通常の放射線治療(外部照射)であれば、1回の治療にかかる時間は5分程度です。週に1回医師の診察を受けて頂き、治療中の体調の変化をみていきます。また専任の看護師が患者さんの日々の状態の観察を行います。

治療機器について

当院の治療装置にはCBCT(コーンビームCT)が搭載されており、従来の皮膚マーキングでの位置照合だけではなく、毎回の治療時にCTを撮影して治療計画時のCTと比較することで、より正確な位置照合を行うことが可能となりました(画像誘導放射線治療:IGRT)。

高精度放射線治療

強度変調放射線治療(IMRT)

周りの正常な臓器への影響を抑えるよう臓器の形に合わせて高線量を照射する治療法です。主に前立腺がんに用いられ、そのほか、頭頚部がんや転移のない限局されたがんであれば全身のがんに保険適用されます。

低位放射線治療(SRT)

腫瘍に対して多方向からピンポイントに放射線を集中させる治療法です。早期の肺がんや肝臓がん、脳腫瘍など、5cm以下の比較的小さな腫瘍に対して行います。