病理課
概要
病理課のご紹介
臨床検査技師7名(全員が細胞検査士)と受付事務員1名で病理診断科の医師3名と連携して業務を行っています。
内容は病理組織診断、術中迅速病理診断、細胞診断、病理解剖です。
主な業務
病理組織診断
内視鏡などで採取された組織の一部(生検)や手術で摘出した組織から顕微鏡で観察できる標本を作製し、病理診断科の医師が診断します。
標本作製は、ホルマリン固定、写真撮影、切り出し(必要部位を切り出すこと)、薄切(顕微鏡で見るために薄く切ること)、染色といった工程からなります。
術中迅速診断
手術中に採取した組織の凍結切片の標本作製を行います。病理医が切除断端やリンパ節について腫瘍細胞の有無や、摘出した腫瘍の悪性所見の有無や組織型について診断します。
細胞診断
細胞をスライドガラスに塗抹して染色し、診断します。喀痰や尿、気管支や子宮の擦過物、乳腺や甲状腺などの穿刺吸引細胞などを調べます。細胞検査士資格を持った技師がスライドガラス上の多数の細胞から異常な細胞を見つけ出して診断します。
手術中や、EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診)の検査中に迅速細胞診も行っています。
病理解剖
亡くなられた患者さんの診断や治療効果の確認のために、ご遺族の承諾を得て病理診断科の医師によって行われる解剖です。技師はその介助や標本作製に携わっています。