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#緩和ケア#がん#診療科連携

入退院支援や相談窓口が機能を強化して新たにスタート 総合患者支援センター

1階エスカレーター奥

医療連携センターの一角にあった「患者支援センター」が場所を移転し、12月19日から「総合患者支援センター」に名称を変えてスタートしました。淀川キリスト教病院では、10年以上前から入院治療を終えられた方が、安心して元の生活に戻れるように、全国に先駆け「患者支援センター」を開設し、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー、事務スタッフが専門性を発揮しながら連携し、入院が決まった時から支援をしてきました。このたびの「総合患者支援センター」ではその機能をさらに強化し、患者さん・ご家族が、安心して治療を受け、退院後の生活を送れる環境を整えていきます。

総合患者支援センターの機能は、大きく2つあります。一つが入退院の支援、もう一つが相談窓口です。入退院支援とは、入院が決まった患者さんが、入院生活をイメージでき、できるだけ不安が少なく、安心して入院生活を送ることができるよう、また治療が終われば、元の生活にできるだけ早く戻れるように、入院前からお手伝いすることです。
相談窓口については、これまで分かれていた医療相談・医療安全・医療福祉の窓口と、がん相談の窓口が一つになりました。どこに相談してよいかわからないことも、こちらの窓口でおうかがいし、適切な専門スタッフと連携して対応いたします。なお、がん相談については、当院の患者さん以外も利用できますのでお気軽にご相談ください。
具体的な支援について以下にご紹介します。

看護師が入院の準備や入院生活について説明

外来診療で入院が決まった患者さんに、看護師が入院準備や入院生活、治療スケジュールについて説明します。また、現在の生活状況をうかがい、介護サービスや福祉制度の利用が必要な場合は、医療ソーシャルワーカー等の専門職と連携します。その他、療養生活の心配事、治療に関する疑問なども、ご相談ください。

薬剤師が安全な手術や治療を支援

お薬相談コーナー

入院予定患者さんを対象に入院前に面談を行い、他の医療機関で処方された薬を含めて、服用中の薬や健康食品・サプリメントなどを聞き取ります。近年は、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の普及により、薬の名前がわかりづらくなっています。薬剤師が、医師とともに手術・検査の前に中止が必要な薬の確認をおこない、患者さんに文書で説明します。
また、聞き取った情報をスタッフと共有し、入院時より、ハイリスク薬(とくに安全管理が必要な医薬品)等の適正な使用に取り組みます。

管理栄養士による栄養管理・栄養指導

入院前面談では、管理栄養士は次の4点を確認します。まず食物アレルギーの有無で、必要に応じてアレルギー除去食に対応します。2つ目は、安全な手術、治療を行えるように現在の栄養状態を確認、管理します。3つ目は、検査値や既往歴(これまでにかかった病気)、嚥下(えんげ)と咀嚼状況の確認です。約100種類ある食事の中から一般食か、糖尿病食かなど適した食種を選択して提供します。4点目は栄養指導で、不安な方にご提案しています。

医師は診察、検査、手術、処置に専念

医師はチーム医療の一員として、診断・治療を担います。総合患者支援センターで多職種が専門性を活かして医師の業務をシェアすることで、より診断・治療に専念でき、患者さんにとっても良い影響が得られます。

医師事務作業補助者が医師の事務作業をアシスト

医師の指示に基づき、医師事務作業補助者が多職種と連携しながら事務業務を行います。主な業務は、受診される患者さんの対応や、入院、手術までに必要な検査オーダーの代行や必要書類の準備などです。

医療ソーシャルワーカーが退院後の生活を支援

患者さんやご家族が安心して治療を受け、退院後の生活を送れるように、医療ソーシャルワーカーがお手伝いします。医療費等の経済的な問題、リハビリ病院等への転院、お一人暮らしのご高齢者の退院後の療養先についてなど一緒に考えていきます。また、介護や福祉制度の利用についても、院内の他職種や地域のケアマネージャーと連携して支援します。

がん相談支援センターががんの相談に対応

がん相談支援センターも2階から1階へ移転しました。がんに関する相談をお受けしています。「不安で何を相談していいかもわからない」「治療について詳しく知りたい」「先生に聞きたかったことが聞けなかった」「セカンドオピニオンについて知りたい」「お金のこと、仕事のこと、生活のことが不安」「緩和ケアについて知りたい」など、どんなことでもご相談ください。よりそい一緒に考えていきます。電話での相談もお受けしています。

今後もさらに機能の充実を目指しています。特に地域の医療機関や介護事業者の方との連携強化も含めて、体制の整備を図ります。

相談窓口

入院前面談は向かって左側、医療相談・がん相談等のご相談は向かって右側にお越しください。医療ソーシャルワーカーや退院調整看護師にご用の方も、こちらにお越しください。

パンフレットラック

医療情報に関するパンフレットなど自由にお取りいただけます。

面談ブース

受診の際のご注意

当院を受診の際は、かかりつけ医を通じて当院「地域医療連携センター」でご予約をお取りください。

取材日:2022年12月6日

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