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無痛分娩

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無痛分娩

当院では、2021年8月1日より「無痛分娩」を開始しました。

ご注意ください

  • 同日に多数の出産が重なってしまった場合や、緊急手術などが立て込んでしまった場合、無痛分娩を実施できないことがあります。
  • 土日や夜間は無痛分娩を施行できません。

淀川キリスト教病院の無痛分娩(14分57秒)

当院での無痛分娩

  • 当院では、トレーニングを積んだ麻酔科医の管理の下に硬膜外麻酔を実施し、合併症がおこっていないか慎重に観察します。
  • 同日に多数の出産が重なってしまった場合や、緊急手術などが立て込んでしまった場合、無痛分娩を実施できないことがあります。
  • 土日や夜間は無痛分娩を施行できません。

無痛分娩の予約取得について

無痛分娩のご予約や予約状況の確認は電話ではできません。
無痛分娩を希望される方は当院を受診し産婦人科医に予約の希望をお伝えください。

電話ではご予約や予約状況についてお答えできませんのでご了承ください。

麻酔科受診について

無痛分娩を希望される方は妊娠34~36週で麻酔科外来の受診が必要です。
麻酔科外来を受診されていない方は無痛分娩の施行はできません。

陣痛の痛みをとる方法

全身麻酔

お母さんが眠っている間に出産する方法です。お薬が胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、おなかの赤ちゃんも眠ってしまいます。
また、ご自身でいきむことができないので経腟分娩することは不可能で、帝王切開による出産になります。 

脊髄くも膜下麻酔(下半身麻酔)

帝王切開術でしばしば使われる麻酔法です。安全な麻酔法ですが、下半身の力が全く入らなくなってしまうので自分でいきんで出産することはできなくなります。

硬膜外麻酔

お薬の濃度や量を調節することで下半身の力を残したまま痛みを緩和することができます。
そのため、お母さんは意識ははっきりした状態で、自分でいきんで出産することができます。
陣痛の痛みをとるには、硬膜外麻酔が最適で、当院の無痛分娩の主体の麻酔法となります。 

無痛分娩は硬膜外麻酔で実施します。

硬膜外麻酔の作用機序

画像引用元:一般社団法人日本産科麻酔学会
  • 硬膜外麻酔とは背骨の間にある硬膜外腔という場所に局所麻酔薬を入れて痛みを緩和する方法です。陣痛の痛みは大きく分けて二つあり、子宮収縮の痛みと、赤ちゃんが出てくるときの骨盤や膣の痛みです。
  • 左の図のように、子宮や膣から出た神経は背骨の中に集まり、脳に向かって走行していることがわかります。
    これらの神経の付近に麻酔薬を投与することでお産にまつわる痛みを緩和することができます。
  • 右の図は、硬膜外腔にお薬を投与するための管が入っている状態を示しています。
    この管を通じて、刻々と変化するお産の痛みに併せてお薬を投与することができます。硬膜外腔はとても狭い空間で、この場所に正確に管を入れることが大変重要です。5ミリ深すぎても5ミリ浅すぎても効果がないだけではなく、合併症を引き起こしてしまう可能性があります。

少し怖いことをご説明しましたが、他の外科手術や帝王切開術などでも使用している一般的な麻酔法で、トレーニングをつんだ麻酔科医が安全に実施しますのでご安心ください。

硬膜外麻酔の流れ

当院では、麻酔管理のプロである麻酔科医が麻酔を担当します。

順番内容
(1)妊婦さんは体位をとります
妊婦さんはベット上に座り、助産師が背中の衣服をめくります。
妊婦さんは、背中をぐーっと丸めた体勢をとります。
(2)消毒液で背中を広く消毒します
(3)背中に清潔な布をかぶせます
少しひんやりとする場合があります。
(4)針を刺す場所を決めます
針をさす場所を決めるために、麻酔科医が何度か背中を触ります。
手で背中を押すようなイメージです。
(5)局所麻酔をします
針をさす場所が決まったら、局所麻酔をします
この時の痛みは、歯医者さんの注射と同じくらいと思ってください。
(6)針をさします
局所麻酔をしたところへ針をいれます。
この際、痛みはほとんどありません。
しっかりと背中を丸めた姿勢をとってください。
(7)カテーテルを挿入します
先ほど入れた針の中を通して、カテーテルという大変細く、柔らかい管をいれていきます
この管を入れるときは少し違和感はありますが、痛みはほとんどありません。
(8)固定します
カテーテルが背中に入ったら、外にでている部分をテープでしっかりと固定します。

処置中も赤ちゃんやお母さんの状態は、助産師および麻酔科医がしっかりと観察します。

硬膜外麻酔の投与開始後

  • ベッド上安静になります。
    硬膜外のチューブを入れる処置が終わり、痛み止めのお薬の投与を開始すると、陣痛の痛みは和らいできます。
    それに伴い足の力も少し弱まることがあるので、転倒を防止するためにベッド上安静になります。
  • お食事はできません。(絶食)
    子宮収縮をサポートするお薬によって吐き気が出ることがあります。
    また、緊急に手術が必要になった場合に備えて、お食事はできません。
  • 水、お茶、スポーツ飲料は飲むことができます。
    水、お茶、スポーツ飲料は自由に飲むことができますので分娩室にお持ちください。
  • 適宜麻酔レベルが適切であるかどうか麻酔科医が診察します。
    薬を投与してしまうと制限されることも多くなってしまうので、ある程度分娩が進むと判断してから麻酔薬の投与を開始します。麻酔レベルが適切であるかどうかは麻酔科医が適宜診察いたしますので、気になることがあればお尋ねください。

分娩までの流れ

当院では分娩の進行状況に合わせて、無痛分娩を実施しています。 土日や夜間などは無痛分娩ができないこともありますので、産婦人科医にご確認ください。

陣痛が始まったところで入院していただき、ある程度お産が進んできたところで背中から硬膜外麻酔の処置を行い、麻酔薬の投与を開始します。

初めから麻酔薬を投与してほしいというご希望もありますが、お薬を始めてしまうと絶食になってしまうこと、トイレに歩いて行けなくなるのでカテーテルを使用しなければならないこと、まだ痛くないのに局所麻酔薬を使うと分娩終了までの局所麻酔薬の総量が多くなってしまうこと、などがありますので、ある程度お産が進んできたところで麻酔薬を使用します。ただし、お産の初期でも痛みが強いと判断した場合は早めにお薬を開始することもあります。麻酔科医にお伝えください。

自宅で陣痛がきた場合

自宅で陣痛が来たときは病院にご連絡ください。

無痛分娩がお産に与える影響

  • 赤ちゃんにお薬による影響はありません。
  • 痛み止めを使用すると子宮の出口が完全に開いてから赤ちゃんが出るまでの時間が長くなることがあります。
  • 吸引分娩を使用することがあります。
    完全に感覚をなくしてしまうとお母さんがいきむことができなくなり、赤ちゃんがお母さんの骨盤の狭いところに挟まっている時間が長くなり、疲れてきてしまうこともあるので、必要なときは吸引分娩を実施します。
    硬膜外麻酔によって完全に痛みをなくすことは可能なのですが、それではなかなか赤ちゃんが産まれてくれません。赤ちゃんが産まれるためには、子宮の収縮力に加えてお母さんの怒責という踏ん張る力が非常に重要です。したがって、完全に無痛にはせず、妊婦さんの感覚をある程度残して分娩します。
  • 痛みからの解放で子宮収縮力が強まり、赤ちゃんの心拍が一次的に低下することがありますが、すぐ回復します。
  • 帝王切開が増えるという科学的なデータはありません。

無痛分娩のメリット

  • 痛みをなくすことによりお産が早く進むこともあります。
  • 子宮血流を増やし赤ちゃんに酸素を送りやすくなります。
  • 痛みのストレスから解放されることにより、自分のペースでお産を進められます。
  • 痛みに弱い妊婦さんでも経腟分娩が可能になります。
  • 妊娠高血圧合併妊婦さんも経腟分娩が可能になります。

無痛分娩ができない方

  • 血が止まりにくい血液の病気がある方
  • カテーテルを入れる部位の脊椎に手術をしたことのある方
  • カテーテルを入れる部位に感染がある方
  • 脊椎の側弯が強い方
  • 分娩の進行が早く硬膜外麻酔をする前に出産に至った方
  • 高度肥満の方

無痛分娩の費用

通常の分娩費用に加えて、実費10万円がかかります。
また、麻酔外来を受診していただくための費用もかかります。

お産にかかる費用について詳しくは「費用について」をご覧ください。

当院は、JALAに認定された無痛分娩対応施設です

当院は、無痛分娩に関わる連絡協議会であるJALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)が実施している登録制度において、所定の基準を満たした医療機関として登録されています。
制度の内容や最新の情報につきましては、JALAの公式ウェブサイトをご確認ください。

無痛分娩に関する情報サイト