NICUはNeonatal Intensive Care Unitの略で新生児のための集中治療室です。
「出生」は、とても尊い瞬間であるとともに、赤ちゃんにもお母さんにも、リスクの高い瞬間でもあります。その中で、赤ちゃんの呼吸や循環状態によっては、呼吸を助ける呼吸器や酸素供給システムなどが必要になることもあります。
NICU(新生児集中治療管理室)は、医療スタッフが24時間体制で、そのような赤ちゃんの心拍数や血圧、酸素飽和度(血液中の酸素状態)などをモニタリングしながら、人工呼吸管理や輸液管理といった高度な治療を提供します。保育器は、胎内に近い環境で、小さな命を守る仕組みが整っています。
当院では、24時間新生児専任医師がNICU内に常駐し、新生児3人に対して看護師が1人以上配置され、設備が整っている施設です。医師や看護師・助産師が、みんなで赤ちゃんを看ています。
NICUは早産児・低出生体重児をはじめとして、呼吸障害、黄疸、低血糖、感染症、仮死、心疾患、消化器疾患などすべての新生児疾患に24時間体制で対応しています。
NICU、産科、小児科の連携
NICUは、出産前から産科の医師・看護師、NICUの医師・看護師、小児科の医師が集まり、赤ちゃんやお母さんの状態や今後どう治療をしていくか、ご家族が心配されていることなどの情報を共有します。
治療だけではなく、育児サポートも行います
保育器に入っていても、赤ちゃんに触って、優しく声をかけてあげてください。そうすることで赤ちゃんも落ち着き、親子の関係を築くことができます。
NICUではベビーの治療はもちろんのこと、育児練習もサポートしています。ベビーの状態が落ち着いたら、育児の練習が始まります。