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【循環器内科】論文掲載のお知らせ2

2022年8月、当科後期研修医の野杁先生の症例報告論文がJournal of Cardiology Cases (日本心臓病学会)に掲載されました。

野杁先生が2022年3月に開催された第86回日本循環器学会総会の一般演題症例報告セッションで報告した症例を論文としてまとめました。

野杁先生のコメント:

静脈血栓塞栓症を発症された若年患者さんに対してプロテインC欠乏症の遺伝子検査を行い、過去に報告のない遺伝子変異を同定した症例について報告しました。
プロテインC欠乏症の遺伝子検査の基準について定まったものはありません。そのため、遺伝性プロテインC欠乏症の多くは遺伝子検査を受けることなく見逃されているものもあります。また症例数も少なく、その治療についてもエビデンスは集積中です。本症例は経口抗凝固薬に対して治療抵抗性の静脈血栓塞栓症でしたが、カテーテル血栓溶解療法により良好な結果を得ることができました。
今回の症例を論文で発表するにあたり、指導医の松添先生をはじめ、金沢大学の森下英理子先生など沢山の先生方に多大なご指導を賜りました。また考察にあたっても過去の文献を調べるなど一つの症例に対して深く学ぶことができました。今回の経験を活かして、今後も一人一人の患者さん、またその疾患に対して真摯に向き合っていこうと思います。

2022年9月、当院内科後期研修医の下山先生の症例報告論文が、月刊誌「心臓」に掲載されました。

下山先生が2021年12月に開催された第132回日本循環器学会近畿地方会で発表した症例を論文としてまとめました。

下山先生のコメント:

心室中隔欠損症を原因とした感染性心内膜炎により、バルサルバ洞穿孔と肺動脈弁穿孔を生じた症例です。心室中隔欠損症と近接した2ヶ所の穿孔部位を同定することができ、治療方針を決定するうえでの心臓超音波検査の重要性を実感しました。論文の書き方はもちろん、査読後の修正や校正なども丁寧にご指導いただき、大変勉強になりました。貴重な機会を頂き、感謝申し上げます。今回の経験を糧として、日々精進してまいります。