診療科・部門のお知らせ

内科系

トップページ  診療科・部門のお知らせ  内科系  循環器内科  学会発表・症例報告のお知らせ3

学会発表・症例報告のお知らせ3

当院後期研修医 末廣先生が2021年9月に開催された第233回日本内科学会近畿地方会にて症例報告を行いました。

急性心筋炎の原因としてカンピロバクター感染が考えらえた症例でした。カンピロバクター腸炎はcommonな疾患ですが心筋炎の原因としては珍しく、問診の重要性を痛感すると同時に、病理所見も踏まえて機序を検討していくことで、色々勉強することができました。
今回、3つ目の学会発表であり、また、座長が松本大典先生であったこともあり、緊張することなく、発表、質疑応答ができました。この経験をいかし、今後も頑張っていきたいとおもいます。

当院初期研修医 佃先生が2021年9月に開催された第233回日本内科学会近畿地方会にて症例報告を行いました。

初回失神の際に、他院で精査し原因不明であった症例です。約1年後、突然心肺停止となり救急隊によるAEDをもちいた心肺蘇生後に、当院救急搬送されました。当院での精査によりJ波症候群と診断し、S-ICD(皮下植え込み型除細動器)植込み後に後遺症なく退院されました。改めてAED含む心肺蘇生術の重要性を感じるとともに、日常的に遭遇する失神症例のハイリスク症例の見極め、フォローアップについて考えさせられる症例でした。
佃先生は、馴染みのないJ波症候群についての考察を深め、聴衆者に短時間で理解してもらえる理解しやすいスライドづくりができていました。来年より循環器内科専攻となる予定で、ますますの活躍を期待しています。

当院後期研修医 衣川先生が2021年9月に開催された第69回日本心臓病学会学術集会にて症例報告を行いました。

病理解剖にて巨細胞性心筋炎の診断に至った症例でした。巨細胞性心筋は経過が急速であることが多く予後不良な疾患であり、治療を開始するにはまず本疾患を疑い生検をする必要があると勉強になった一例でした。これまで経験した中で発表、質疑応答の時間が最も長い学会でしたが指導医の先生方との入念な準備のおかげで良い発表ができました。