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当院後期研修医 名村咲音先生が2023年3月に開催された第87回日本循環器学会学術集会にて症例報告を行いました

労作時呼吸困難の精査中に見つかった冠動脈肺動脈瘻に対してコイル塞栓術を施行した一例です。冠動脈肺動脈瘻は冠動脈奇形の一種で、非常に稀な疾患です。そのためガイドラインは確立されていませんが突然死のリスクがあり、症状を有する場合には治療が必要です。本症例は左右シャント量が多く、心不全症状を来していました。冠動脈肺動脈瘻への治療は当院では初めてでしたが、当科・心臓血管外科・放射線科の先生方と協議し、カテーテルでのコイル塞栓術で低侵襲に治療を行うことが出来ました。

今回の症例を通して、未経験の疾患・治療であっても過去の論文や症例報告を調べ、患者個々に最適な治療方法を模索することの重要性と醍醐味を実感しました。最後に診療から論文掲載までご指導くださった小西弘樹先生に感謝申し上げます。