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2023年2月、当科後期研修医の野杁純一先生の症例報告論文がJournal of Arrhythmia (日本不整脈心電学会)に掲載されました

心房中隔欠損症(ASD)に対して50年前に外科的パッチ閉鎖術を受けられた患者さんが心房細動のカテーテルアブレーション治療前にパッチ周辺にリークが指摘され同部位から肺静脈隔離カテーテルアブレーション治療を施行した症例について報告しました。

ASDに対する外科的パッチ閉鎖術は1948年に初めて報告され、その後も今日に至るまで世界中で実施されています。また周術期の合併症や死亡率は低くASDに対する良好な治療とされています。一方でその多くの症例でフォローアップが途切れており術後遠隔期の修復パッチの状態についての報告はほとんどありません。本論文ではASDに対する外科的修復術後の患者様に対して修復パッチの慎重な評価を行う重要性について述べています。

本症例の報告を通じてASDの病態や治療・その後の評価について学ぶことができました。ASDについては近年カテーテル治療の台頭もあり今後注目される疾患と考えられますが、治療遠隔期の合併症や問題についても調べていきたいと感じました。最後に診療から論文掲載までご指導くださった小西弘樹先生に感謝申し上げます。