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当院後期研修医 佃先生が2022年6月に開催された第133回日本循環器学会近畿地方会にて症例報告を行いました

心房細動による頻脈誘発性心筋症を合併した器質的僧帽弁閉鎖不全に対して心房細動アブレーションを先行し、周術期リスクを軽減することができた症例について発表しました。

本症例は初診時EF 23.0%と低左心機能であり外科治療のハイリスク症例でしたが、心房細動アブレーションによる洞調律化を含む内科治療によりEF 65.1%まで回復。僧帽弁形成術の周術期死亡率はJAPANscoreで9.5%から0.9%へと大幅な低下を認め、手術を実施することができました。 この症例では低心機能の心不全治療の一つとして心房細動アブレーションが非常に有効であることを実感しました。循環器内科は不整脈や心不全など幅広い分野があるため、治療の選択肢が多岐にわたり、どのように治療戦略を考えていくかという循環器診療の魅力や奥深さを再認識した一例でした。本症例で学んだことを日々の診療に生かしていきたいと思います。

(文責 佃)