【眼科】アレルギー性結膜炎外来 開始のお知らせ(2024/7/30)
当院では、軽度のアレルギー性結膜炎から、春季カタルやアトピー性角結膜炎の患者さんを中心に診療を行い、ステロイドや免疫抑制剤点眼などを組み合わせた治療を行っています。
当院皮膚科は、アトピー性皮膚炎を専門としておりますので、眼に何かあれば眼科で診断治療し、アトピー性皮膚炎に伴うものであれば、皮膚科にも紹介いたします。
原因・病態
アレルギー性結膜炎は、目に起きる様々なアレルギー疾患の総称です。
原因となる物質(花粉やハウスダストなど)が存在し、結膜の炎症、かゆみ、異物感、目やに、涙が出るなどの症状があると診断されます。
季節性アレルギー性結膜炎
花粉によって引き起こされるもので、その代表がスギ花粉性結膜炎です。花粉の種類は季節によって異なり、春にはスギやヒノキ、初夏にはカモガヤやオオアワガエリ、秋にはブタクサやヨモギが代表的です。また、鼻炎の症状を併発することが多いです。
通年性アレルギー性結膜炎
季節や気候の変化によって症状が良くなったり悪くなったりしながら、1年を通じて症状が続くものです。ダニやハウスダストが原因であることが多いです。
アトピー性角結膜炎
アトピー性皮膚炎によって顔面や眼瞼に皮膚病変があり、結膜炎は通年性で慢性的なかゆみや目やにが出現します。
春季カタル
幼少期の男児に多く見られる重症のアレルギー性結膜炎で、ハウスダストやダニが原因となることが多いです。典型的には春になるたびに再発し、秋や冬に症状が治まることが多く、成人になるにつれて症状は出なくなっていきます。
巨大乳頭結膜炎
コンタクトレンズについた汚れに対するアレルギーが原因で起きた結膜炎が、コンタクトレンズの物理的な刺激によって悪化することで起こります。かゆみ、目やにが増える、充血する、目がくもる、などが挙げられます。また、まぶたの裏側がブツブツになり、コンタクトレンズがずれやすくなります。
治療
アレルギー性結膜炎は薬による治療が中心です。抗アレルギー薬や、重症度によりステロイドの目薬を使用します。また、春季カタルなどの重症なタイプには免疫抑制剤による点眼を使用します。抗アレルギー作用の点眼薬は、症状が出現する以前から使い始めるとより効果的です。最近では、眼瞼に1日1回の塗布で、まぶたの痒みから、眼の内側の結膜の痒みまで抑えることができるクリーム製剤が登場し、当院でも積極的に用います。
予約について
完全予約制です。かかりつけ医療機関の「紹介状」を用意の上、ご予約ください。
- 担当医 : 中井 慶
- 診療日 : 月・木曜日
参考サイト
日本眼科学会
https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=13
公益財団法人 日本眼科学会 アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第3版)
https://www.nichigan.or.jp/member/journal/guideline/detail.html?itemid=429&dispmid=909