研修医1年の声【第4弾】(2020年度)
2020年度淀川キリスト教病院研修医1年目15名の研修医のキャラクター、考え、思い…を紹介していくことで、皆さんが当院で働くイメージを少しでも持って頂きたいと考えています。
第1弾~第5弾の全5回に分けて15名の自己紹介をしていきます。
大阪市立大学卒・Aさん(男性)
こんにちは!研修医一年目のAです。6年生の皆さんは、マッチング間近ですね。緊張している方もいらっしゃることでしょう。
そこで、当院のマッチング試験について話します!
淀川キリスト教病院のマッチング試験
試験日は2日あり、どちらかで受験することになります。試験の内容は、筆記試験と面接です。筆記試験は内科、外科、産婦人科、小児科など幅広い分野から出題されます。筆記試験に向けては結構勉強したことを覚えています。そして、そんなに出来が良かった印象もありません…。
だからという訳ではないのですが、個人的には面接の方が大切だと考えています。面接では、「なぜ当院を受験したか」など一般的な質問もあれば、患者さんに病状説明を行うロールプレイ形式のやりとりもあり、少し練習して挑むのがいいかもしれません!
とはいっても、勿論面接の内容は毎年変わるので、面接という緊張感のある場面の想像をしておくことが重要かと思います。「毎年変わるなら練習しても意味がない」と考える方もいますが、僕はそう思いません。仕事もそうだと思うのですが、事前の準備の量と質が、当日の臨機応変な対応を生み出すと考えています。今年はコロナ対応で、選考の仕方も例年と異なる部分が多くあることでしょう。だからこそ、しっかり準備して臨んで欲しいと思っています。
大阪大学卒・Kさん(男性)
こんにちは!大阪大学出身研修医1年目のKです。
学生時代はボート部に所属していました。今年は西医体が中止になってとても残念でしたね…。見学にも自由に来ることができず、何かと制限が多いですが、少しでもみなさんの進路選択の参考になればと思います。僕からは早朝講義についてお話しします。
早朝講義について
早朝講義では、4月から6月の間、毎朝7:45から各科の上級医の先生方が、研修医1年目に対し直接講義をしてくれます。目的は5月から始まる当直での救急対応を学ぶことです。従って、講義内容は大学で受けるような内容ではなく、研修医が救急外来で出会う疾患にしぼり、評価・判断の仕方、対応方法について学ぶことができます。当直が本格的に始まる前に、“学生の頭”から“働くための頭“に切り替えるとてもいい機会になったと感じています。
勿論、それだけで十分な働きができるわけではないので、自学は必要です。2年目の研修医も自主的に参加することができ、1年研修した後に聞けばより深い知識を得られることと思います。 以上簡単ではありますが早朝講義の説明になります。 このように、当院では教育熱心な先生方が優しく教えてくれます。 そして、自学をしようと思える環境があると感じています。
奈良県立医科大学卒・Oさん(男性)
初めまして、奈良県立医科大学出身の研修医1年目Oです。
僕からは、「ERカンファ」について話します。
ERカンファについて
「ERカンファ」では、研修医が日々の診療の中で経験した症例について、他の研修医に共有します。僕たち1年目は就職して間もないため、今は研修医2年目の先輩方がこれまでで経験した症例を講義してくれます。具体的には、まず現病歴を提示、そして問診で聞きたいことや取るべき身体所見を答えていきます。そこで、先輩が実際の所見を与えてくれる、といった流れです。いわば、“診察の疑似体験”をできます。最後には、診断に至る思考過程や診断結果を説明してくれるので、いざ自分が救急外来に出た際に、似た症候の患者さんにスムーズに対応することができます。
僕は、最初の2か月間救急科をローテートしました。救急科でも、毎朝上級医が研修医に対して「朝カンファ」があり、同じように症例検討や事前に上級医に与えられた検討事項について発表しfeedbackをもらうことなど、学びを得る機会を多く経験させてもらいました。自分の実力はまだまだだと自覚しているものの、3か月経ち、当然といえば当然ですが、学生の頃の自分とは考え方や行動の仕方はかなり変化していると感じています。
勿論、近い将来、1年目の研修医も研修医全員に対して症例を提示する時がやってきます。そして、皆さんに症例を提示する時もやってきます。その頃までにさらに成長していきたいと思っています。
2020年7月16日