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研修医1年の声【第3弾】(2020年度)

2020年度淀川キリスト教病院研修医1年目15名の研修医のキャラクター、考え、思い…を紹介していくことで、皆さんが当院で働くイメージを少しでも持って頂きたいと考えています。
第1弾~第5弾の全5回に分けて15名の自己紹介をしていきます。

岡山大学卒Nさん(女性)

初めまして!研修医1年目のNです。
私は、中学・高校・大学と硬式テニス部に所属していました。学生時代は、ひたすらテニスの毎日でした(笑) これを読んでいる学生さんの中にも、もしかしたら同じような方もいらっしゃるかもしれませんね!

仕事について感じていること

私からは、現在奮闘中の仕事について感じていることをお話しします。
私は4月〜6月まで消化器内科をローテートしています。当院は、指導医・上級医・研修医という屋根瓦方式のチーム制で患者さんを診ています。1年目研修医も主治医として患者さんを担当します。学生の頃は、「早くから任せてもらいたい!」と思っていましたが、4月頃は、いざ“主治医”として患者さんを前にすると不安が押し寄せてきたのを覚えています。
当院では、検査・食事のオーダー、処方、他科へのコンサルト、退院許可の判断等々、全てを1人で決めきるのではなく、相談しながら進めていきます。また、カルテ・診療情報提供書・入退院サマリー…などについても毎回確認してもらい、フィードバックをもらいます。ここは本当に安心感がありますし、なんといっても経験が適切な形で積み上がっていく感覚があります。
まだまだ担当患者さんのことだけで手一杯になっていますが(笑)、上の先生は気さくな方ばかりで、相談したり、指摘をもらったり、世間話をしたり… 3ヶ月じゃ物足りないくらい居心地が良く、雰囲気の良い科だと自負しています!

最後に…

皆さんも来年の今頃は主治医です。腹痛の患者さんもいれば、急変しショック状態になることもあり得ます。自分がなんとかしなければという思いを持つことは重要です。主治医ですから。そして、そういった人たちが当院の研修医として集まっていると私は思います。でも、できないことはできないし、分からないことは分からない。そうはっきり言える所が当院にはあると感じますし、そこで終わらずきちんとフィードバックを貰えるところが私は良いところだと思っています。

とはいっても、皆さん実際に自分の目で見てみたいですよね。見学が可能になれば、ぜひ見に来てください。その際は、研修医室にも寄ってみてくださいね!

神戸大学卒Hさん(男性)

初めまして、神戸大学出身の研修医1年目Hです。
僕からは、他のみんなとは趣向を変えて「ローテート決め」について話します。

1年目のローテート決めについて

当院では各々の研修医が自由に診療科を選択し、ローテートする時期を決めます。『希望する循環器を早めに回りたい』や、逆に『ある程度慣れてから希望する科を回りたい』『ERは忙しくなる冬に入りたい』…など、希望は尽きません。とはいっても、特定の科を回る人が集中することは避ける必要があるなど、勿論様々な制約があります。そういった中で、できるだけみんなの希望をかなえつつ全体のバランスを取る必要があり、研修担当の先生や、各科の部長先生方とコミュニケーションをとりつつ、形にしていかなければなりません。
当初、この役割を誰が担当するかを決める際、「これは簡単そう!」と感じ、気軽に引き受けたのですが…、これが本当に、もうほんっっとうに大変でした。終わった今はやって意味があったと思うのですが、難航している時は、「マジでやめときゃ良かった…」と思うこともありました。正直のところ、診療科の選択自体は希望通りになったものの、回りたい時期については何人かに犠牲になってもらいました。犠牲になった人「ごめんっ!」(笑)。
ここで皆さんに言っておきたいことは「ある程度、将来の希望診療科は決めといたほうがいい」ということです。勿論、かっちり決め切ってしまうことは多くの人が不可能だと思います。それは承知の上である程度の方向性は持っておくと、何かとスムーズに研修生活を送ることができると思います。

ローテート中の一日

さて、話は変わりますが、僕は今循環器内科をローテートしています。軽く循環器内科の一日を紹介しておくと、朝は自分の担当患者さんの採血、診察をします。仕事始めに新入院患者に関するカンファがあり、その後、カテーテル検査・治療に入るか、病棟業務を行います。夕方は、週に2回仕事の終わりにカンファがあり、一日が終了します。
と、言いましたが、終了しない日もあるのが現実です。緊急でカテーテル検査が必要となれば、毎回入ります。入院患者さんが急変することもあります。循環器内科は、穏やかーな日もあれば、激動の一日になる日もあり、とても魅力のある科だと感じています。

ちなみに…ローテート決めの最終段階で、何人かで集まって「さあ決めよう」とした時に、緊急カテーテルの電話が鳴ったためにお開きになったことを、今思い出しました(笑)

大阪市立大学卒Nさん(女性)

こんにちは!研修医1年目のNです。
音楽が好きで、大学時代はギターやフルートを演奏していました。高校はミッション系で、合唱部に所属し、時には教会で聖歌を歌うこともありました。当院を選んだ理由に、診療科の幅広さや救急の診療体制の充実に加えて、実は院内にチャペルがあるのが懐かしく素敵だなと感じた、というのもあります。 笑
私からは、6回生の時に当院で実習をした際のことについてお伝えします。

学生時代の淀川キリスト教病院での実習について

私の大学では4~6月の6週間、外病院実習があり、救急救命科、膠原病リウマチ内科、呼吸器内科で2週間ずつ実習しました。
まず救急救命科では、救急搬送されてくる患者さんの初療を見学させていただきました。救急車、walk-inの患者さんがひっきりなしで訪れ、研修医2年目の先生が中心となって対応している姿を目の当たりにして、なんとかついていこうと必死だったことをよく覚えています。忙しい合間をぬって、指導医の先生が症候学や手技について熱心にしてくれた講義が本当にありがたかったです。実習の後半には、指導医の先生のもとで,患者さんを診察させてもらい、勿論めちゃくちゃ緊張しましたが、ものすごく良い経験になりました。
次に回った膠原病リウマチ内科では、病棟回診やカンファレンス、外来、関節エコー検査などを見学しました。疾患は多岐にわたり、EGPA、PMR、TA、PM/DMなどを学ぶことができ、国試の勉強に留まらず、これから内科医を目指す上でも、貴重な経験となりました。
呼吸器内科では、担当患者さんを3、4人ほど受け持つ機会を持たせてもらいました。毎日の診察、カルテ作成、カンファレンスでのプレゼン、病棟回診、外来、胸腔穿刺や気管支鏡の見学、身体所見やレントゲン読影の講義など、非常に密度の濃い実習をさせてもらいました。
実習を通じて感じることは多々あったのですが、一番は、当院の職員の方は優しい方が多い、ということです。実は実習中、何度か院内で迷子になったんです…が、その度にコメディカルの方が笑顔で声をかけてくださり、無事に目的地へ辿り着くことができました(笑)そのような温かい雰囲気も当院の良いところなのではないかな、と感じています。
以上、ざっくりとではありますが、私の昨年の病院実習の様子を紹介させていただきました。

最後に…

病院見学の機会が少ない今こそ、身近にいる先輩医師に進路のことなどを相談してみてください。普段あまりお話ししない先生と連絡を取るのは、多少勇気が要ると思いますが、自分には見えない幅広い視点から意見をもらえるし、相談を通じて、自分の進みたい方向が明確になることもあると思います。ぜひ身近な先輩や志望科の先生に思い切ってお話を聞いてみてくださいね!
私も少しでも皆様の力になることができたら幸いです。応援しています!

ちなみに…、院内で迷子になるのは”淀川キリスト教病院あるある”です(笑)。内装が白で統一されていて、綺麗すぎるあまり、迷路のように感じてしまう学生さんは多くいます。見学に来た際迷うことがあったら、遠慮なく近くの職員をつかまえて聞いてください!

2020年6月10日