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2022.02.22

迅速・的確な判断で“命をつなぐ

淀川キリスト教病院の救命部長インタビューをしました。

自分の足で歩いて帰れる治療を

地域の健康を守る急性期病院として頼れる存在に

淀川キリスト教病院は、24時間・365日体制で救急診療を行う救急科を設け、高度な医療処置を行う急性期病院です。

急な病気やケガなど、緊急を要する治療が必要な患者さんに対して適切な診断を行い、各専門医の治療へとつなげるほか、より専門性の高い先端治療を行う大学病院や医療センター、かかりつけ医となる地域の診療所やクリニックの医師との病診連携を図りながら、高い技術と設備を備えた高機能病院として、地域の医療支援に努めています。

救急科は‟命のパス“をつなぐミッドフィルター

日本人の死因の上位を占めるといわれる三大疾患が、がん・脳卒中・心筋梗塞です。特に脳卒中・心筋梗塞は発症の際に一刻一秒を争う事態であることも多く、ほんの少しの差が、生死を分かつことも少なくありません。

私たち救急科の使命は、こうした疾患を含めて救急患者として運ばれてきた方々を、治療を行える命ある状態で心臓・脳・血管などの専門医へとつなぐことです。

これはサッカーのポジションで言えば、“ミッドフィルター”のような役割となります。

専門医が急性期疾患に倒れた患者さんの治療を行い、回復させることがゴールであるとするならば、救急科はそのゴールにつなげるために、まずは的確な判断を行い、よいパスを出してシュートを打ってもらう‟ミッドフィルター“。疾患治療のために“フォワード=高度医療を行う医師”は必要ですが、そこにまずボールが届かなければ、ゴールを狙うことはできないのです。

自らの足で歩いて帰れる”結果を目指して

例えば、救急科に運ばれてくる患者さんに「胸が痛い」という症状があった場合、さまざまな理由が考えられます。そして、それが心筋梗塞であれば血管が詰まっている状態であり、ガイドラインでは救急車を呼んで90分以内に血流再開の処置をしなければなりません。

病院に着くまでの移動時間や、専門医につなぐまでの時間などを考えると、一瞬も無駄にはできないため、私たちは救急車の搬送入口で患者さんを出迎え、処置室に運ぶまでの間にもできる限りの対処を行います。

この時の適切な判断と迅速な対応が、その後の専門医の治療を可能にし、実際に「救急車両では搬送され、生死をさまよった患者さんが、治療を経て自らの足で歩いて退院できる」という結果につながっています。

各専門医とのスムーズな連携で総合的な治療が可能

医療センターなどの先端・専門医療機関では高度な治療が受けられます。ただ、専門性が高い分、治療中に他の疾患が見つかっても、その疾患の治療ができる別の科や病院を改めて受診し直してから治療に入らなければならず、時間や気力・体力を多く費やす事態に陥ってしまうことがあります。

しかし当院では、急性期医療を受けている最中に別の疾患が見つかった場合も、適切な診断を行い、各専門医と連携しながら、必要な治療を継続して受けることが可能です。これは、救急科を設ける急性期病院として、さまざまな疾患の治療ができる高度な技術と知識を持つ各科の専門医が、常に協力し合いながら治療に当たっている淀川キリスト教病院ならではの強みです。

がん治療などさまざまな疾患のケアをサポート

この強みは、三大疾患のひとつであるがんの治療に関しても当てはまります。

「この設備がある病院でなければ治療ができない」という特殊ながんなどの対応に関しては、専門性の高い病院で治療を受けることが最善であるため、そうした医療機関へのつなぎを行いますが、三大疾患をはじめとする治療を行う場合、当院では治療中に別の疾患が見つかった際も、院内で総合的な対応が可能です。

がん治療は長期にわたることもあり、患者さんご本人やご家族も、心身共に疲労が溜まってしまうことも少なくありません。

そんな中で、がんとは異なる疾患、例えば心筋梗塞などが見つかった場合、またはじめから別の医療機関を探し、予約・診察・治療を受けるということは大きな負担となります。

当院は、救急科を持つ急性期病院として、日頃から他各科と密にコミュニケーションをとりながら連携して治療を行っているため、診療科ごとの垣根が低く、さまざまな疾患に対しても一貫した治療が可能です。そのことにより、治療に関わる患者さんやそのご家族の心身のご負担を、わずかながらでも軽くすることができるのではないかと考えています。

急性期医療と共に、総合的で高度な治療が可能である当院を、いざというときに頼れる存在として、また治療に悩んだ際のセカンドオピニオンとして、選択肢のひとつに覚えておいていただければ幸いです。

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