平成27年度 淀川キリスト教病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2,006 318 578 894 954 1,217 2,731 3,582 2,335 414
当院は、「生命の始まり=周産期医療」、「存続への危機=急性期医療、救急救命医療、総合的がん医療」、「生命の終末=緩和医療」において高度であたたかな医療を提供することを基本方針として掲げております。
0歳代の患者数が比較的多いのは、「生命の始まり=周産期医療」の領域において、新生児の生命に関わる事態に数多く対応していることが理由としてあげられます。60歳代~80歳代にかけて患者数のボリュームが大きい年代となっており、全体の約60%を占めています。肺炎、悪性新生物、心疾患(狭心症、心筋梗塞等)、および脳血管疾患(脳梗塞、脳出血等)などの高齢者に多い疾患に対して、地域の中核病院として地域医療支援病院の指定を受け、救急搬送の積極的受け入れ、開業医からの紹介患者様の受け入れに努めています。
がん治療については、地域がん診療拠点病院として、内視鏡手術、腹腔鏡手術、高難度手術(ロボット支援手術等)、抗がん剤治療、放射線治療など、一貫した集学的がん治療を行っております。また、基本方針にある「生命の終末=緩和医療」の実践として、日本の病院の中でいち早くホスピスを開設し、緩和ケアの提供に取り組んでいます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 15 26.80 21.69 26.67% 85.27
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 13 17.77 12.60 7.69% 68.77
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 11 7.55 4.66 0.00% 44.73
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 153 3.03 3.07 0.00% 67.16
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 123 4.92 4.87 0.00% 68.43
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 52 20.52 18.30 11.54% 83.81
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 278 14.12 14.34 2.16% 70.22
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 147 25.65 21.69 20.41% 85.86
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 86 16.81 15.00 18.60% 73.58
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 72 12.99 13.64 8.33% 66.24
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし 44 14.82 15.39 2.27% 64.68
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし 17 33.59 23.89 5.88% 63.06
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 94 19.71 18.08 32.98% 70.91
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 81 18.79 15.80 23.46% 72.78
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 26 22.46 21.69 11.54% 82.73
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 164 13.53 15.35 0.00% 64.09
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 16 17.94 14.20 12.50% 55.31
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 14 12.93 14.30 0.00% 53.79
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 76 18.99 17.69 0.00% 69.87
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 21 43.57 36.93 0.00% 73.62
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 18 37.67 43.59 0.00% 54.11
リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 43 18.21 18.15 4.65% 59.49
070470xx99x2xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等22あり 13 27.85 26.73 0.00% 76.62
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 12 26.17 12.60 16.67% 75.08
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 181 11.58 10.93 1.10% 71.66
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 87 15.93 10.55 4.60% 72.34
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 84 8.63 7.91 0.00% 57.29
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 363 4.50 6.17 2.20% 0.00
140010x197x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術あり 手術・処置等2なし 278 4.05 8.13 0.00% 0.00
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 132 7.13 6.31 2.27% 3.89
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 156 9.71 9.94 0.00% 33.38
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 76 10.45 6.56 1.32% 31.58
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 72 10.78 9.63 0.00% 33.54
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 46 7.37 6.50 0.00% 40.54
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 42 9.57 10.18 0.00% 43.95
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 25 9.72 10.43 0.00% 51.60
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 86 7.63 7.84 0.00% 57.58
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 定義副傷病なし 56 5.59 5.56 0.00% 34.71
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 45 16.31 17.41 0.00% 68.51
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 26 3.00 8.85 0.00% 2.19
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 18 3.00 3.32 0.00% 0.56
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 定義副傷病なし 5.56
※10未満の数値の場合は「ー」となっています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 47 12.70 13.03 0.00% 67.45
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 15 9.13 9.68 0.00% 23.73
040040xx97x10x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等21あり 定義副傷病なし 14 17.00 21.39 0.00% 73.86
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 66 7.62 5.70 0.00% 39.23
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 57 29.53 28.70 77.19% 79.18
160740xx97xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病なし 41 7.00 5.41 0.00% 22.54
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099x01x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 28 26.64 33.19 71.43% 71.14
010050xx02x01x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 23 19.57 23.15 4.35% 81.78
160100xx99x01x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 23 18.91 21.87 26.09% 66.52
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし 11 39.91 25.69 0.00% 76.55
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり - - 23.57 - -
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等21あり - - 22.62 - -
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり片眼 52 6.38 7.42 0.00% 68.42
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 38 8.08 7.99 0.00% 69.16
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 22 12.86 11.08 0.00% 56.45
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 66 30.88 11.08 6.06% 40.45
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 48 14.50 11.97 0.00% 66.13
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 11 7.82 8.97 0.00% 66.91
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 29 4.59 3.54 0.00% 70.21
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 28 3.11 4.38 0.00% 30.32
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 26 5.38 5.86 0.00% 28.81
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 73 2.07 2.89 0.00% 57.12
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 51 10.49 7.59 0.00% 74.27
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 35 8.03 8.02 0.00% 73.29
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 - - 9.60 - -
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり - - 3.28 - -
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり - - 7.94 - -
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 10.02 - -
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 3.58 - -
010310xx97x1xx 脳の障害(その他) 手術あり 手術・処置等2あり - - 49.06 - -
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 93 27 23 43 31 - 1 7
大腸癌 34 52 60 68 43 35 1 7
乳癌 40 56 20 - 13 20 1 7
肺癌 54 28 80 187 43 15 1 7
肝癌 20 18 - 20 24 133 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
部位別にみると、肺癌が最も多い407人となっています。そのうち、ステージⅣが187人と、肺癌全体の4割強を占めます。ステージⅣは、脳・骨・副腎・肝臓などの他臓器に転移している段階で、全身に作用する抗癌剤治療が中心となります。抗癌剤治療は、あらかじめ定められた投与計画に基づいて入退院を繰り返すため、延べ患者数が多くなっていると考えられます。
大腸癌は、肺癌に次いで多い292人となっています。肺癌と比べて、ステージ別の延べ患者数に大きな偏りはありませんが、肺癌同様、ステージⅣの人数が多く、抗癌剤がメインの治療手段となります。ステージⅡまでのものに対しては、内視鏡手術や、開腹術より身体への負担が少ない腹腔鏡下の外科的切除術を実施しています。
胃癌は、早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)等の内視鏡手術、また腹腔鏡下内視鏡手術を実施していることから、ステージⅠの患者数が多くなっています。
乳癌は、当院には乳腺外科医が3名在籍し、外科的切除を目的とした手術を積極に行っていることから、比較的早期(ステージⅠ、Ⅱ)の乳癌に対する症例数が乳癌全体の半数以上を占めています。
肝癌は、再発が133人と肝癌全体の6割近くとなっています。肝炎ウイルス(B型、C型)から肝硬変を発症、肝癌に至るケースが多く、外科手術で腫瘍を切除しても、体内に残った肝炎ウイルスが再度肝炎を引き起こし、再度肝癌に発展してしまいます。当院では、自院だけでなく、他院で初回治療を行った後に再発した肝癌の治療を行っていることが読み取れます。
当院は、基本方針に「生命の終末=緩和医療」を掲げています。5大癌において、ステージⅣの延べ患者数が最も多いことは、外科手術、化学療法や放射線治療を目的とした入院だけでなく、癌の末期症状に対する緩和医療にも力を入れている当院の姿勢が反映されていると考えます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 77 10.65 53.39
重症度 1 84 15.79 74.92
重症度 2 64 16.78 80.88
重症度 3 30 18.70 84.37
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
肺炎の重症度分類は、A-DROPスコアを用いています。重症度の数字の大きさが、重症度の高さを表しています。市中肺炎は、日常生活を送る中で発症した肺炎です。病院内で発症した肺炎は含まれません。
当院は、軽症に分類される重症度0と、中等症に分類される重症度1~2の合計が225人で全体の84%となり、軽症~中等症の患者様をメインに治療を行っていることがわかります。年齢が高いほど、重症度が高くなっていることから、年齢と重症度は正の相関関係にあります。高齢の方ほど重症化のリスクが高く、平均在院日数も長期化する傾向にあるといえます。

【A-DROPスコア】
Age(年齢):男性70歳以上、女性75歳以上
Dehydration(脱水):BUN21mg/dL以上または脱水あり
Respiration(呼吸):SpO2<=90%(PaO2 60Torr以下)
Orientation(意識障害):意識障害あり
Pressure(収縮期血圧):収縮期血圧90mmHg以下
※5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 23 9.00 68.91 0.00%
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 221 25.19 73.58 37.10%
その他 44 24.86 70.32 27.27%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 16 11.00 72.25 0.00%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
ICD10は、世界保健機関(WHO)が作成する国際的な疾病分類です。本データは、脳梗塞の病型別に該当するICD10ごとに、発症日から「3日以内」と「その他」に分けて集計したものです。
I63$の脳梗塞が、「3日以内」と「その他」を合わせると265人で、全体の84%に達します。次いで、G45$の一過性脳虚血発作および関連症候群が23人で、全体の7%となっています。
発症日からの日数に着目すると、ほとんどのICD10において、「3日以内」が「その他」の症例数を大きく上回っており、急性発症し、治療の緊急性の高い脳梗塞を中心に診療を行っていることがうかがえます。当院は、超急性期脳卒中加算という施設基準を取得しており、血栓を溶解する組織プラスミノーゲン活性化因子を、発症後4.5時間以内に投与できる診療機能を有していることが、集計結果に反映されていると考えます。
転院率に着目すると、継続したリハビリテーションの必要性から、主に回復期リハビリテーション病棟を有する施設との連携の度合いを確認することができます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用埋込型カテーテル設置(頭頸部その他) 15 4.00 14.13 6.67% 63.80
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 - - - - -
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 110 2.39 2.65 0.91% 68.17
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 48 2.10 4.10 2.08% 74.44
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 31 6.71 9.61 0.00% 77.45
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管)(止血術) 14 0.64 13.86 7.14% 70.50
K386 気管切開術 - - - - -
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 - - - - -
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 26 10.62 18.92 11.54% 69.46
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 16 0.25 1.06 0.00% 64.31
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K0453 骨折経皮的鋼線刺入固定術 鎖骨、膝蓋骨、手、足、指(手、足)その他 - - - - -
糖尿病・内分泌内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) - - - - -
K2762 網膜光凝固術 その他特殊なもの(一連につき) - - - - -
血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用埋込型カテーテル設置(頭頸部その他) 20 19.75 18.80 5.00% 71.90
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
リウマチ科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - - - - -
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) - - - - -
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 561 0.82 1.61 0.00% 68.05
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 153 3.52 16.10 2.61% 72.88
K654 内視鏡的消化管止血術 60 0.35 11.78 1.67% 67.12
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 417 0.00 10.22 0.48% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) 56 0.00 32.36 1.79% 0.00
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの - - - - -
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 183 6.40 6.98 0.00% 33.62
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 120 6.16 7.18 0.00% 32.58
K8983 帝王切開術(前置胎盤を合併又は32週未満の早産) 29 15.59 7.66 0.00% 33.21
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 47 0.98 5.30 0.00% 39.68
K867 子宮頸部(腟部)切除術 44 1.00 1.02 0.00% 35.93
K877 子宮全摘術 43 1.09 7.47 0.00% 48.49
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 148 1.68 1.50 0.00% 63.08
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 142 2.68 4.81 0.00% 58.42
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 56 0.63 3.98 0.00% 33.88
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 124 1.07 1.06 0.00% 3.90
K6333 臍ヘルニア手術 26 1.00 1.00 0.00% 2.19
K836 停留精巣固定術 16 1.00 1.00 0.00% 0.63
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 40 2.28 11.73 0.00% 71.20
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 26 4.19 5.73 0.00% 31.08
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 14 1.57 10.50 0.00% 66.43
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 77 2.81 12.18 5.19% 50.16
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 72 4.28 21.83 47.22% 64.24
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 39 4.36 24.51 10.26% 69.21
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 32 0.75 17.31 9.38% 77.91
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 19 6.79 49.68 31.58% 60.63
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 12 5.42 31.33 25.00% 64.50
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 17 4.41 29.06 5.88% 68.41
K5551 弁置換術(1弁) 13 7.08 31.08 0.00% 77.23
K5603ニ 大動脈瘤切除術(上行・弓部同時)(その他) - - - - -
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 1,087 0.36 2.81 0.00% 74.16
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 116 0.78 7.38 0.00% 66.24
K279 硝子体切除術 22 0.32 4.36 0.00% 74.77
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 27 0.00 3.78 0.00% 70.00
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上) 25 0.88 3.40 0.00% 40.72
K617-2 大伏在静脈抜去術 24 1.00 5.29 0.00% 64.75
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 81 2.20 6.20 0.00% 74.37
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 74 0.18 1.00 0.00% 57.23
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 32 2.22 5.59 0.00% 61.22
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - -
K370 アデノイド切除術 - - - - -
K3721 中咽頭腫瘍摘出術(経口腔) - - - - -
救急科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 - - - - -
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管)(止血術) - - - - -
- - - - - - -
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 34 0.23%
異なる 37 0.25%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 84 0.56%
異なる 26 0.17%
播種性血管内凝固(以下DIC)は、感染症や悪性腫瘍などの原疾患が重症化して合併発症することが多い疾患です。DICを発症すると、全身血管内に血栓が生じ臓器障害を起こしたり、血栓を溶かす血小板が消耗されて、全身に出血症状を引き起こすなど非常に致死率の高い疾患です。
敗血症、及び真菌感染症は、細菌性肺炎や尿路感染症などの感染症に合併する場合や、関節リウマチ等の自己免疫疾患に対する免疫抑制剤を用いた治療過程において、免疫不全状態から合併することが多い疾患です。
手術・処置等の合併症は、術後の出血や創部感染、縫合不全などが該当します。医療の特性上、発生をゼロにすることはできません。発生のリスクについては、事前に十分な説明をした上で、発症が最小限になるように細心の注意を払っています。合併症の内訳としては、処置後出血、感染、透析シャント不全などがありました。
更新履歴
2016/10/03
内容の一部を改訂しました。