診療科・部門

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眼科


ごあいさつ

2014年4月より部長に就任いたしました、中井慶です。
私は、大阪大学眼科外来にて、ぶどう膜炎(サルコイドーシス、ベーチェット病、原田病など)、眼原発性悪性リンパ腫、メディカル網膜(加齢性黄斑変性症)、網膜血管閉塞症(網膜静脈分枝閉塞症、網膜中心静脈閉塞症など)の専門診察を5年間担当しておりました。

淀川キリスト教病院では、これらの疾患には特に力をいれて診療しており、 私の専門分野であるぶどう膜炎では、原因不明なものについては、前房水PCRや硝子体生検により積極的な原因解明を、またベーチェット病への生物学的製剤治療、眼悪性リンパ腫へのメトトレキセート硝子体投与など、最先端の治療も行っております。

部長の中井とともに、スタッフ皆で眼科一丸となって、地域医療に貢献させていただくべく日々精進していく所存でございます。今後とも宜しくお願い申し上げます。

眼科部長 中井 慶

概要

白内障、緑内障など一般的疾患の安全確実な治療と、網膜疾患の専門的な高度な治療を目指しています。

ぶどう膜炎

白内障を中心に網膜硝子体手術、緑内障手術、外眼部疾患の手術など眼科手術全般を行っています。

一般的な眼科疾患の診断、治療を幅広く行っていますが、特にぶどう膜炎、加齢黄斑変性を代表とする黄斑部の病気や糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症の診断、レーザー、 硝子体薬物注射、網膜硝子体手術は積極的に取り組んでいます。

また、当院が母子医療に力を注いでいるため、未熟児網膜症の症例が多く、レーザー治療を早めに行い、大多数の赤ちゃんで失明を食い止めています。


ぶどう膜炎疾患(サルコイドーシス、ベーチェット病、原田病など)の治療

眼の前房水を採取しPCRにて原因菌の同定、硝子体生検によるぶどう膜炎の原因解明、硝子体混濁の除去、またベーチェット病や原田病に対する生物学的製剤(レミケード、ヒュミラなど)を積極的に用いた治療、眼悪性リンパ腫に対する先進的な治療も行います。

※ぶどう膜炎を専門とする眼科部長・中井 慶が担当させていただきます。

白内障

現在、白内障手術は1ヶ月程で対応可能です。
基本的には日帰りとなりますが、患者さまの全身状態などを考慮し、入院も対応させていただきます。

多焦点(遠近両用)眼内レンズ、乱視矯正レンズ

網膜硝子体疾患

硬膜剥離を含む緊急手術の必要な網膜硝子体疾患は、当院にて手術担当医が対応いたします。

目の病気については、病気・治療・検査 をご覧ください。

 

当院主催の勉強会(地域の先生方向け)

当院では、1993年より地域の先生方との交流をかねたティータイム(勉強会)を年1回開催し、積極的に情報交換に努めています。

 ※ティータイム(勉強会)は、地域の先生方向けとさせていただいております。

スタッフ紹介

中井 慶

役職 部長
学会専門医・認定医
日本眼科学会専門医・指導医
日本眼炎症学会 評議員
国際眼炎症学会 会員
大阪大学眼科学教室 招へい准教授

矢野 晋策

役職 医長
学会専門医・認定医 日本眼科学会専門医

大塚 茉由莉

役職 医員
学会専門医・認定医  

保倉 佑一

役職 医員
学会専門医・認定医  

雲井 弥生(小児眼科、神経眼科)

役職 非常勤医師
学会専門医・認定医 日本眼科学会専門医

大家 典子

役職 非常勤医師
学会専門医・認定医 日本眼科学会専門医

濱本 亜裕美

役職 非常勤医師
学会専門医・認定医 日本眼科学会専門医

張野 正誉

役職 非常勤医師
学会専門医・認定医 日本眼科学会専門医・指導医

福嶋 葉子(未熟児網膜症)

役職 非常勤医師
学会専門医・認定医 日本眼科学会専門医

本倉 眞代(角膜)

役職 非常勤医師
学会専門医・認定医 日本眼科学会専門医

永谷 周子

役職 非常勤医師
学会専門医・認定医 日本眼科学会専門医

吉永 優

役職 非常勤医師
学会専門医・認定医 日本眼科学会専門医

生野 恭司

役職 非常勤医師
いくの眼科 院長
(網膜硝子体疾患手術担当医)
学会専門医・認定医 日本眼科学会専門医

 ※下記に掲載されていない病気については、こちら(日本眼科学会)をご覧ください。

加齢黄斑変性

眼をカメラに例えるならフィルムにあたり、眼の中に入ってきた光を感じ取る役目をする「網膜」の中心にある「黄斑」に異常が起こり視力低下やゆがんでみえる、などの症状が出る病気です。

主な治療法(光凝固・光線力学療法・硝子体手術)

高齢化にともない、加齢黄斑変性が、60歳以上の失明原因のトップになっています。蛍光眼底造影検査を行ない、中心窩(眼のフィルムの中心にある最も感度の良い部分)と、破れやすい異常な血管(新生血管)との間の間隔により、レーザー治療や手術(新生血管抜去術・中心窩移動術)を選んでいます。光線力学療法は、光感受性物質を点滴した後にレーザーを眼にあてるという、世界では数年前から始まりましたが、日本では、2004年5月に許可された新しい治療方法です。光感受性物質が体内にある間は、太陽光にあたると日焼けを起こしますので、2泊3日の入院が望ましい(初回は必須)です。

標準的な治療スケジュール

  • 光線力学治療

1

初診外来 光線眼底造影検査が必要です(当日の午後か、次回予約をして行ないます)。治療の説明を詳しく行ないますので、なるべくご家族の方とご一緒にお越しください。また、ご家族の方も診察室にお入りください。(できれば紹介状をお持ちください。あれば選定療養費が免除されますが、なくても結構です。)
2 受診2回目 蛍光眼底造影検査で、光線力学治療の適応の場合、入院の日を決めます。検査結果説明、手術の説明、手術もしくは入院の手続きを行います。
3 入院日

9時30分から10時ごろ来院していただき、オリエンテーションを行ないます。16時ごろに眼科外来で治療を行ないます。薬を点滴して15分後に、コンタクトレンズを目にあて、レーザーを83秒間あてます。点眼麻酔をしていますので、痛みはありません。帽子、サングラス、長袖の服、手袋をして病室に帰ります。

4 治療翌日 目に光をあてることができませんので、眼科の診察はありません。蛍光灯は大丈夫です。体に異常がないか、チェックします。
5 治療2日目 とくに問題がなければ、日が暮れてから退院になります。
6 治療7日目 外来で診察を行ないます。
7 治療3ヶ月後 蛍光眼底検査を行ない、脈絡膜新生血管の異常があれば、再度光線力学治療を行ないます。


病状が落ち着けば、お近くの先生にお手紙を書いてお渡ししますので、以後は、近医に通院していただくことになります。しかし治療3ヶ月、6ヶ月目以後、3ヶ月毎に外来通院が必要です。

 

 

白内障

眼をカメラに例えるならフィルムにあたり、眼の中入った光を眼の底にまで集める役目をする「水晶体」が濁ることにより、かすみ目などの症状が出る病気です。

おもな治療法

超音波で混濁した水晶体(白内障)を取り除き、眼内レンズ(アクリルやプラスティックでできた人工水晶体)を移植 します。白目と黒目の境目を3~4ミリ切開しますが、手術後、眼科医が顕微鏡で拡大しなければ、傷跡は見えませんので、ご自分ではわからないかと思われます。手術は早ければ10~20分、長くても40~50分で終了し、視力回復の可能性は99%ですが、最終的な視力は眼底の状態によりますので、担当医師にお尋ねください。

手術について

基本的には日帰りとなりますが、患者さまの全身状態などを考慮し、入院も対応させていただいております。

標準的な治療スケジュール

  • 日帰り

1

外来初診

手術適応の場合、手術の日を決めます。眼科の検査、血液検査、心電図をとります。場合により手術の説明を詳しく行ないますので、ご家族の方とご一緒にお越しください。また、ご家族の方もご一緒に診察室にお入りください。(できれば紹介状をお持ちください。あれば選定療養費が免除されますが、なくても結構です)

2

受診2回目

検査結果説明、手術の説明、手術もしくは入院の手続きを行います。

3

手術日

9~10時頃来院していただき、手術準備に入ります。12~13時頃に手術を行ないます。手術後2時間ほど安静にしてから帰宅となりま す。ガーゼで巻いた金属眼帯をしてお帰りいただきます。なるべく、タクシーか自家用車(ご自分で運転はできません)をご利用ください。

4

手術翌日

9時頃外来で診察を行ないます。予約で行ないます。診察後、点眼の練習をします。ガーゼをはずし、見える状態になりますが、保護眼帯は夜間のみご使用ください。

5

手術2日目

視力検査をします。順調であれば、この時点でお近くの先生にお手紙を書いてお渡しし、以後は近医に通院していただく場合と、あと2回程度通院していただく場合があります。その後、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月目に診察させていただくことがあります。

 

 

  • 1泊2日(外来初診から手術までは「日帰り」と同じです)

1

1日目 9時ごろ入院、病室に入ります。オリエンテーションがあります。手術準備から手術(午後)となります。
2 2日目 9時ごろ病棟で診察を行ないます。問題なければ10時ごろ退院になります。穴のあいた金属眼帯を使用していただきます。
3 3日目 外来で診察します。順調ならば、近医の先生に紹介となり、その後は近医の先生に通院していただきます。

 

 

糖尿病網膜症

糖尿病患者さまの血液は糖分を多く含み、血液がドロドロ状態になっています。そのようなドロドロの血液が通ると血管に傷がつき、血管の一部に穴があいて眼底出血が生じることがあります。また、血管が詰まって血が流れなくなる為に、網膜が酸素不足や栄養不足に陥って視力が低下することがあります。この状態を糖尿病網膜症といい、放置していると重度の視力障害や失明に至ってしまうことがあります。初期症状として視力低下が出現しない病気のため、ご自身が糖尿病網膜症にかかっていることに気づいておられない糖尿病患者さまも多くおられます。

  • 内科にて糖尿病と指摘された場合

一度眼科を受診するようにしてください。また、眼科を受診されたことのある方も、たとえ症状がなくても定期的な眼底検査が必要ですので、診察を中断しないでください。

標準的な治療スケジュール

  • レーザー治療

1

外来初診 レーザー光凝固が適応か、眼底検査を行ないます。また、蛍光眼底造影検査が必要です(当日の午後行か、次回の予約で行ないます)。治療の説明を詳 しく行ないますので、ご家族の方とご一緒にお越しください。また、ご家族の方もご一緒に診察室にお入りください。(できれば紹介状をお持ちください。あれば、選定療養費が免除されますが、なくても結構です)
2 2回目外来受診 蛍光眼底造影検査で、レーザー治療の適応なら、治療の日を決めます。
3 レーザー治療の日 外来で行ないます。入院は不要です。特殊なコンタクトレンズを目にあて、0.2秒くらいのレーザーを数十から300発あてます。点眼麻酔をしていますので、コンタクトレンズをはめるときの痛みにはありませんが、レーザー治療を行なっているときに特別なまぶしさを感じたり、チクチクした痛みを感じることがあります。

1~2週間後、外来で眼底検査を行ないます。数回に分けて追加治療を行なうことが多いです。

 

 

糖尿病網膜症(増殖型)

糖尿病で慢性的に血糖値の高い状態が続くと、しだいに血管、特に網膜血管のような細い血管の壁は傷んでもろくなります。糖尿病でもろくなった血管が原因で起こってくるさまざまな眼底の変化のことを糖尿病網膜症といい、進行すれば失明に至ります。病尿病網膜症は、かなり進行するまで、視力低下をきたさないため、自覚症状が出るまで放っておいて手遅れになる方も多く見られます。糖尿病がある方は、視力低下がなくても必ず定期的に眼科を受診しましょう。

  • 糖尿病網膜症が進行すると?

網膜の毛細血管が閉塞して網膜の働きが悪くなります。さらに進むと、新生血管というたちの悪い血管が生えてきます。この血管は本来の網膜血管と異なり、出血しやすく、出血すると急に著しい視力低下をきたします(硝子体出血)。このような出血を繰り返すうちに網膜が新生血管によって引きつり、つり上げられて網膜剥離を起こし、失明に至ります。重症の緑内障を起こして失明する場合もあります。

おもな治療法

治療は、毛細血管閉塞が生じた段階で、働きの悪い網膜にレーザー治療を行ない、新生血管ができるのを予防します。すでに新生血管ができてしまっていても、レーザーで新生血管の発育を阻止します。硝子体出血や網膜剥離で視力が著しく低下している場合、硝子体切除術を行ないます。当院では進行した症例に対する硝子体手術も行なっています。

標準的な治療スケジュール

  • レーザー治療(糖尿病網膜症・静脈閉塞症)

1

外来初診 レーザー光凝固が適応かどうか、眼底検査を行ないます。また、蛍光眼底造影検査が必要です(当日の午後か、次回予約で行ないます)。治療の説明を詳しく行ないますので、ご家族の方とご一緒にお越しください。また、ご家族の方も診察室にお入りください。(できれば紹介状をお持ちください。あれば、選定療養費が免除されますが、なくても結構です)
2 2回目外来受診 蛍光眼底造影検査で、レーザー治療の適応なら、治療の日を決めます。
3 レーザー治療の日 外来で行ないます。入院は不要です。特殊なコンタクトレンズを目にあて、0.2秒くらいのレーザーを数十から300発あてます。点眼麻酔をしていますので、コンタクトレンズをはめるときの痛みにはありませんが、レーザー治療を行なっているときに、特別なまぶしさを感じたり、チクチクした痛みを感じることがあります。

 1~2週間後、外来で眼底検査を行ないます。何回かにわけて追加治療を行なうことが多いです。

 

 

  • 硝子体手術(糖尿病網膜症・網膜上膜・網膜剥離・黄斑円孔・静脈閉塞症)

1

外来初診

手術の適応なら、手術の日を決めます。眼科の検査、血液検査、心電図をとります。場合により手術の説明を詳しく行ないますので、ご家族の方とご一緒にお越しください。また、診察室にお入りください。(できれば紹介状をお持ちください。あれば選定療養費が免除されますが、なくても結構です)

2

2回目外来受診

検査結果説明、手術の説明、手術もしくは入院の手続きを行います。

3

入院1日目

9時30分から10時ごろ入院、病室に入ります。月曜日が手術の時は、前週の金曜日が入院になります。入院後、手術に必要な眼科の検査、手術のオリエンテーションがあります。

4

手術当日

手術準備から手術となります。

5

2日目以降

10時ごろ病棟で診察を行ないます。ガーゼについた金属眼帯を使用していただきます。

6

7~10日後

経過がよければ穴のあいた金属眼帯になり、退院になります。退院の1週間後、予約による外来診察をします。

 順調ならば、近医の先生に紹介となり、その後、近医の先生に通院していただきます。場合により、3、6、12ヶ月目に通院していただくことがあります。

 

 

網膜静脈分枝閉塞症

中高年の眼底出血でよく見られる病気です。カメラのフィルムに当たる網膜を栄養している血管には動脈と静脈がありますが、網膜の所々で交叉しています。高血圧・高脂血症などで動脈硬化が進むと、動脈の壁が分厚くなって、交叉部で静脈の壁(薄く柔らかい)を圧迫し、静脈の血流がせき止められて血管の外に血液があふれ出します(出血)。あふれ出した血液が黄斑部という、視力に大切な網膜の中心部に及ぶと、視力が低下します。

おもな治療法

治療は、初期には血液をさらさらにする薬(せき止められて流れが悪くなると血液が固まりやすくなり、ますます流れが悪くなるのを防ぐ)、血管強化剤などの内服を行ないます。
発症後少し時間が経つと網膜のむくみが強くなり、むくみのために視力が低下する時期があるのですが、むくみを改善させる治療として、レーザー治療、眼球へのステロイド剤や抗VEGF薬の注射、手術を行なうこともあります。手術はむくみを取るための硝子体切除術など、視力不良例には積極的に行なっています。
網膜血管の走行は個人差が大きく、出血の程度や部位も各症例で異なりますので、それぞれの方に一番良いと思われる方法を考え、組み合わせて治療を行なっています。

標準的な治療スケジュール

  • レーザー治療(糖尿病網膜症・静脈閉塞症)

1

外来初診

レーザー光凝固が適応かどうか、眼底検査を行ないます。蛍光眼底造影検査が必要です(当日の午後か、次回予約で行ないます)。治療の説明を詳しく行ないますので、ご家族の方とご一緒にお越しください。また、ご家族の方も診察室にお入りください。(できれば紹介状をお持ちください。あれば、選定療養費が免除されますが、なくても結構です)

2

受診2回目

蛍光眼底造影検査で、レーザー治療や抗VEGF薬の適応なら、治療の日を決めます。

3

レーザー治療の日

外来で行ないます。入院は不要です。特殊なコンタクトレンズを目にあて、0.2秒くらいのレーザーを数十から300発あてます。点眼麻酔をしていますので、コンタクトレンズをはめるときの痛みにはありませんが、レーザー治療を行なっているときに、特別なまぶしさを感じたり、チクチクした痛みを感じることがあります。

1~2週間後、外来で眼底検査を行ないます。何回かに分けて追加治療を行なうことが多いです。

 

 

  • 硝子体手術(糖尿病網膜症・網膜上膜・網膜剥離・黄斑円孔・静脈閉塞症)

1

外来初診

手術適応の場合、手術の日を決めます。眼科の検査、血液検査、心電図をとります。場合により手術の説明を詳しく 行ないますので、ご家族の方とご一緒にお越しください。また、ご家族の方も診察室にお入りください。(できれば紹介状をお持ちください。あれば選定療養費が免除されますが、なくても結構です)

2

受診2回目

検査結果説明。手術の説明。手術もしくは入院の手続き。

3

入院1日目

9時30分から10時ごろ入院、病室に入ります。月曜日が手術の時は、前週の土曜日が入院になります。入院後、手術に必要な眼科の検査、手術のオリエンテーションがあります。

4

手術当日

手術準備から手術となります。ガーゼのついた金属眼帯をして帰室します。

5

2日目以降

9時~10時ごろ病棟で診察を行ないます。プラスチック眼帯に変更していただきます。

6

7~10日後

経過がよければ退院になります。退院の約1週間後、予約による外来診察をします。

順調ならば、近医の先生に紹介となり、その後、近医の先生に通院していただきます。場合により、3、6、12ヶ月目に通院していただくことがあります。

 

 

白内障Q&A

白内障とはどんな病気ですか?
白内障は、眼内でピント合わせの働きをしている水晶体(レンズ)が濁ってくる病気です。いろいろな原因で起こりますが、最も一般的なのは加齢によるものです。目の中のレンズが濁ってくるわけですから、眼鏡を取り替えても症状は変わりません。また、一度濁った水晶体は薬では治りませんので、症状が進んでかすみが強くなれば手術で濁りをとる治療が必要になります。
どういう手術を行うのですか?
濁った水晶体を取り除きます。しかし取っただけでは術後強い遠視となりピントが合わなくなりますので、代わりの人工レンズ(眼内レンズ)を埋め込みます。このレンズは通常は一生目の中に入れたままで、自分の目として違和感なく使うことができます。ただし、眼内レンズの歴史は比較的浅く、まだ約30年しかたっていません。従って、それ以上長期間たつとどうなるか、まだよくわからないこともあります。しかし、今までの経験では大きな問題はなく、安全な方法として現在では広く世界中でこの手術が行われています。

麻酔について

局所麻酔で行います。ほとんど痛みはありませんが、意識はありますので手術中も人の声などは聞こえます。多くは10~30分で終了しますが、白内障の程度によりそれより長くなる場合もあります。
手術がうまくいかないことはありますか?

残念ながら、成功率は100%ではありません。合併症の主なものを以下に述べます。

◆レンズを入れられない場合

1%以下の確率ですが、レンズが入らないことがあります。水晶体の濁りを取る際、一番外側の袋(水晶体嚢)を残し、その中に眼内レンズを固定するのですが、袋の強度には個人差があり、袋が薄くて弱い場合、手術中に破れてしまうことがあります。大きく破れた場合はレンズを固定する場所がなくなってしまい、レンズを入れることができません。術後はそのままではピントが合いませんので、眼鏡やコンタクトレンズの装用か、再手術で別のタイプの眼内レンズを入れる必要があります。どの方法が一番良いか、手術後にご相談して決めることになります。

 以下の合併症はごくまれなもので、1万人に2~3人の確率でしか起きませんが、注意が必要です。
 

◆予期せぬ出血を起こす場合

◆感染を起こす場合

眼球の表面やまぶたには、普段から細菌がすんでいます。これらが手術の傷口から目の中に入り込み、術後眼球が化膿してしまうことがあります。

 

 

術後は眼鏡はいらなくなるのですか?
眼内レンズの度数は人により異なります。どの度数が一番良いか、手術の前に挨査をして決めますが、レンズの度の選び方で手術のあとの見え方が変わってきます。大まかに分けると、遠くがよく見えるようにレンズを選び、近くは老眼鏡をかけるやり方と、近くが眼鏡なしである程度よく見えるようにして、遠くを見るときに眼鏡をかけるやり方があります。どちらにするか、手術の前に主治医と相談して決めます。ただし、どちらの方法でも微調整には眼鏡が必要です。また、術後しばらくは乱視の度数が変化します。2~3か月すれば落ち着きますので、眼鏡を作り替えるのはそれからの方が良いでしょう。
手術のあとしばらくしてまた白内障がでることがあるのでしようか?
手術で水晶体を全部取り除いてしまうのですから、また白内障になることはありません。ただ、「後発白内障」といって、手術で残していた水晶体の袋(水晶体嚢)が後で濁ってくる場合があります。手術を受けた人の約30%に起こります。濁りが強いとまた白内障の時のようにかすみがでて視力が落ちますが、レーザーで濁った膜を切開すればすぐに視力が回復します。この治療は外来通院で行います。
手術が成功すれば視力は必ず良くなるのでしようか?
白内障のほかに何も病気がなければ、よく見えるようになります。しかし、白内障の手術は目のレンズを入れ替える治療ですので、眼底出血などでフィルムに相当する網膜が傷んでいる場合や、視神経が傷んでいる場合は思ったほど視力が回復しないこともあります。詳しくは主治医におたずね下さい。

お知らせ

Best Doctors in Japan™に選出されました

中井 慶部長が、ベストドクターズ社から「The Best Doctors in Japan 2016-2017」に選出されました。
現在、世界中で約53,000名、日本では約6,500名が認定されています(医師数:2016年7月現在) 。

≫ ベストドクターズ社公式サイト


 


広報誌「よどきり便り」で紹介されました

2015年11月19日に発行された、淀川キリスト教病院広報誌「よどきり便りVol.7(秋号)」の診療科紹介にて眼科が紹介されました。
当眼科の特色や、ぶどう膜炎などの疾患への対応についても掲載されています。ぜひご覧ください。

※画像をクリックすると、PDFファイルで詳細をごらんいただけます。

≫ よどきり便り(バックナンバー)を読む

 

広報誌「よどきり便り」


先進医療認定施設として認定されました

当院では、2015年7月1日より「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」において、厚生労働省が定める先進医療施設として認定されました。

過去の講演

2017年9月2日(土) 「第26回市民健康講座」

主催:大阪眼科セミナー
後援:一般社団法人大阪府眼科医会、毎日新聞社
〈時間〉15:00~17:00
〈場所〉大阪市北区民センター(大阪市北区扇町2-1-27)
〈テーマ〉目の勉強会 -気になる中高年の目の病気-
【第1部 15:00-15:30】
加齢黄斑変性症 治療と日常生活の注意
講師:当院眼科部長  中井慶


 ≪毎日新聞の報告記事はこちらから≫
 


2015年7月25日(土) 「第41回市民公開講座」

<テーマ>
「知っておきたい目の病気」のお話
—白内障・加齢黄斑変性・ぶどう膜炎—
<講師>
 眼科部長 中井 慶

≫ チラシはこちら


最新機器を導入しました

最新の機器による安全かつ高度な医療の提供を目指しています。

センチュリオン® (白内障手術器械)

2015年3月より導入
世界最新鋭の白内障手術器械「センチュリオン®」は、これまでの手術器械と比べ、より安全に白内障手術を行うことが可能です。


センチュリオン® (白内障手術器械)


OCT RS-3000

2015年3月より導入
「RS-3000」は、網膜の状態を調べ目の病気を診断するための最新の診断機器です。患者さまの目の状態に合わせてクオリティの高い画像を取得可能です。


OCT RS-3000


VX-20 (眼底カメラ)

「VX-20」は、眼底の状態を撮影するための最新のカメラです。5モードでの撮影が可能となり、撮影機能が拡充しました。また、見たままの画像が撮影可能です。


VX-20 (眼底カメラ)