視能訓練課
概要
視能訓練課のご紹介
わたしたち視能訓練士は「視能訓練士法」に基づく国家資格をもった医療技術者です。眼科外来の視力検査室が職場で、眼科領域における専門技術者として眼科医の指示のもと以下のような検査に携わっています。
主な業務
眼科一般検査
・視力検査
・眼圧検査
・視野検査
・眼底・前眼部の写真撮影
・蛍光造影眼底検査
・光干渉断層系による検査
・電気生理学検査
・超音波検査
・眼球運動検査
・眼鏡処方 など
専門検査(斜視、弱視など)
・精密屈折検査
・眼位検査
・両眼視機能検査 など
ご受診時の注意事項
- ・眼科診察のご予約の時間は検査を開始する時間です。診察の前には検査がありますことをご理解ください。
- ・患者さまにスムーズに検査を受けていただくよう蛍光造影眼底検査、視野検査、眼鏡検査、電気生理学検査は予約制とさせていただいております。おひとりにかかる時間は約30分前後です。どうぞ予約開始時間に遅れないようお越しください。
- ・眼科では散瞳して行う検査がほとんどです。一度瞳孔を開くと約6時間は元に戻りませんので、ご自身の運転での来院はお控えください。
取り組み
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当院眼科は手術目的、治療目的のたくさんの紹介患者さまに来院いただいております。
常勤3名、パート3名で対応しておりますが、初診時に行う検査項目が多くどうしてもお時間がかかってしまいます。そのためお待ちいただくこともあるかと思いますが、眼科チーム一丸となって、できる限りの対応をさせていただいております。 -
24ミリ程度の小さな眼球を詳しく調べる器械が眼科にはたくさんあります。それらの器械は日々進歩しており、それらを扱うわたしたちは常に学ぶことが要求されます。
わたしたち視能訓練士が行う検査結果が適切な治療につながることから、視能訓練士一同信頼の高い結果を常に出せるよう努力しております。なかにはまぶしい検査、時間のかかる検査など患者さまにご負担をおかけする検査もありますが、みなさまの大切な「目」の健康を守る大切な検査です。ぜひご協力ください。
検査器機のご紹介
OCT(光干渉断層計)
眼底の断層を撮影します。
眼底のCTのようなものです。
ヘス赤緑試験
眼球運動をつかさどる眼筋の機能を調べます。
スペキュラーマイクロスコープ
角膜の内側にある細胞の数を計測します。
GP(ゴールドマン視野計)
視野(見える範囲、広さ)を測定します。
検査時間は、30分~40分です。
HFA (自動視野計:ハンフリー視野計)
視野の限られた範囲を測定します。 検査時間は、およそ30分です。
ERG (網膜電位図)
網膜の機能を調べる検査です。明室と暗室で行います。
※散瞳薬を使用しますので、お車での来院はお控え下さい。
局所ERG
視力をつかさどる黄斑部の機能を調べます。
※散瞳薬を使用しますので、お車での来院はお控え下さい。
眼鏡処方
30分ほどかけて眼鏡度数の選定を行います。
屈折検査 (オートレフラクトメーター)
近視や遠視や乱視の度数を測定し、結果をもとに視力検査を行います。
眼圧測定 (ノンコンタクトトノメーター)
角膜に空気をあて眼圧(眼の硬さ)を測定します。眼圧の値は変動しますので、
毎回測定することが多いです。
蛍光眼底造影検査
造影剤を腕から注射し、眼の造影剤の循環状態を写真におさめます。
※散瞳薬を使用しますので、お車での来院はお控え下さい。
大型弱視鏡 (シノプト)
遠方視下での立体視などの両眼の機能を調べます。
Teller Acuity card (テラー アキュイティー カード)
縞を好んで見るという乳児の性質をいかした検査で、乳児の大まかな視力を測定します。生後6ヶ月頃から測定できます。
森実ドットカード(モリザネ ドット カード)
くまの目の大きさを変えて大まかな視力を測定します。2歳~3歳くらいの幼児が対象になります。
色覚検査
色覚異常の判定を行います。
当科では、石原色覚検査表II・東京医科大学式色覚検査表・パネルD-15標準色覚検査表第1部・第2部を揃えています。
両眼視機能検査
両眼が正しく機能しているか立体視などを調べます。