私たちは、体に必要なものを食べ、消化吸収し、カロリー(エネルギー)や、血や肉など体の細胞を作る材料として利用します。一方、体にとって不要なものを尿や便という形で排泄します。 筋肉から出てくる不要なもの(ゴミ)がクレアチニンです。 ふつう、クレアチニンは腎臓から尿中に排泄されるので、腎機能(腎臓の働き)が悪くなると、体にたまってきて血中濃度が上昇します。
クレアチニンは筋肉から出る“ゴミ”ですから、筋肉量の多い人、すなわち男性や体の大きい人は腎機能が正常でも、少し高くなります。逆に女性や子供、お年寄りでは低めです。正常値は男性で0.6~1.1mg/dl、女性では0.4~0.8mg/dlくらいです。
クレアチニンを知るためには、24時間蓄尿と採血検査を同時に行い、クレアチニン・クレアランスを調べる必要があります。
血清クレアチニンは腎機能の指標になりますが、問題点があります。それは、感度がにぶいことです。 例えば、若い男性でクレアチニンが、1.0mg/dlから2.0mg/dlに上昇した場合、腎機能は、90~100%から30~40%にまで減少したことになります。 腎機能のわずかな低下を早めに知るためには、24時間蓄尿と採血検査を同時に行なってクレアチニン・クレアランスを調べる必要があります。これは、血液中のクレアチニンが、どれくらい尿中に出たかを見て、腎臓の濾過機能を調べる検査で、正常では、100ml/分程度です。 腎臓が悪くなるとこの値は小さくなります。
1日の尿をためて調べることによって、尿にどれくらいの蛋白や糖が出ているかが分かります。 また、食事中の塩分やタンパク質の量を計算することもできます。
推定系球体ろ過率(estimated Glomerular Filtration Rate)は 簡便な腎機能の指標として最近用いられています。蓄尿検査や体重をもとに計算する「クレアチニン・クレアランス」もよい指標ですが、腎機能の悪い人では、やや不正確になることと、蓄尿が面倒という問題点があります。そこで、日本人のデータから下の式が作られ、年齢、性別とクレアチニンが分かれば腎機能が推定できるようになりました。
*日本人のeGFR = 194×Cr-1.094×年齢-0.287(ml/min/1.73㎡)
(体表面積1.73㎡あたりの値 : 女性では×0.739) Cr:クレアチニン
腎機能は年齢とともに悪くなります。20歳ではeGFRが100で、腎機能の病気がなくても、70歳ではeGFRが60~70程度になります。クレアチニン・クレアランスと同様に100点満点のうちの点数(%)と考えると理解しやすいです。
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