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嘔吐・下痢・腹痛・喘息発作時について

■嘔吐・下痢・腹痛

【観察のポイント】

 嘔吐や下痢の場合、心配なのは脱水症状です。よほどひどいのでないかぎり1日位ですぐに脱水になることはありません。比較的機嫌がよく元気であれば、翌日小児科外来の方へ来て下さい。一方赤ちゃんが便がでていなくて機嫌が悪かったり、お腹を痛がったりしているときは、まず浣腸をして下さい。それで良くなる場合は心配いりません。それでも心配な方は、小児科救急診療の時間帯(午後9時まで)に受診して下さい。

【家庭での処置】

脱水を防ぐことが第1の目的です。

水分を少量ずつ回数を多くしてとらせて下さい。(湯ざまし、お茶、リンゴジュース、うどんのスープ、イオン飲料など)
ミカンや乳製品は嘔吐や下痢を強くしやすいので避けて下さい。
それでも吐く場合は無理にとらせず安静にして下さい。
便秘だったら浣腸をして下さい。
便がでていなくても腹痛を訴えるときは浣腸してみて下さい。

【緊急の場合】

 お母さんの努力にもかかわらず、水分が全然とれずぐったりしてきたらすぐに病院に連れて来て下さい。また明らかな血便が出たり、うめき声が聞こえるとき、また浣腸して便がでていても腹痛がなかなか良くならないときは早目に受診して下さい。それ以外で翌朝まで待てないことはほとんどありません。

■喘息発作

【観察のポイント】

 喘息は、“発作性に反復して起こる呼吸困難”です。  急にヒューヒューといって息苦しくなったことのある子どもさんは、日頃から主治医の指示を守って発作の予防に努めることが大切です。軽度の発作で、「健康徴候」が良いとき、すなわち食欲があり機嫌もよく良く眠るようであれば心配いりません。翌日小児科外来へ受診して下さい。心配な方は、前述の小児科救急診療の時間帯(午後9時まで)に受診して下さい。

【家庭での処置】

呼吸をできるだけ楽にすることが目的です。

  1. 発作はできるだけ軽いうちに手当てしましょう。
  2. 水分をできるだけ多くとらせて下さい。(痰の切れをよくします。)
  3. 肩で呼吸をさせないで、お腹でゆっくりと、リズムをとって呼吸をさせて下さい。(腹式呼吸)

【緊急の場合】

 以上のことをやっても症状がよくならない場合、すなわち下の表で、乳児は中発作以上、幼児では大発作の状態になりましたらすぐに連れてきて下さい。

表 小児喘息の発作強度基準(小児アレルギー研究会による)

発 作 遊 び 会 話 食 事 睡 眠 その他
小発作 普通に遊ぶ 普通に話をする 普通に食事する 良く眠る ヒュウ、ヒュウという音が聞こえる
中発作 動きが悪い 話しかければ返事をする 食欲が落ちる 夜中に何回か目をさます 小発作と大発作の中間
大発作 動くどころではない 話しかけても返事ができない 食事できなくなる 起坐呼吸 息苦しく、唇は紫色となる

 

便秘・咳・発疹・誤飲時は?

■便秘

夜中電話で比較的に多いのが2ヶ月以内の赤ちゃんの便秘です。排便は1日何回ならOKというきまりはありません。赤ちゃんによって毎日4~5回のときも2~3日に1回のときもあります。どちらであっても食欲があり、機嫌が良くお腹もやわらかい場合心配はありません。  赤ちゃんの便秘は体質的なものが多く、離乳食を始める頃から通常軽快することが多いのですが、それでも心配な方は前述の小児科救急外来の時間帯(午後9時まで)に受診して下さい。

【緊急の場合】

 便秘だけで緊急に処置が必要になることはほとんどありません。ただしお腹がパンパンにはって嘔吐したり、機嫌が急に悪くなったりしたときは受診して下さい。それ以外では翌朝まで待てないことはありません。

■咳

 咳は溜まった痰を外へ出す体の自衛反応です。咳だけで子どもが元気なら心配いりません。翌朝の診察を受けて下さい。それでも心配な方は前述の小児科救急診療の時間帯(午後9時まで)に来て下さい。

【緊急の場合】

 咳だけで緊急に処置が必要になることはほとんどありません。ただし咳が長く続いていて食欲も元気もなく夜も眠れない場合、とくにぐったりしたり、うなり声をあげたり、呼吸がしんどいときはす受診して下さい。それ以外は翌日でも十分間に合います。

■発疹(じん麻疹など)

 発疹だけですぐに受診の必要はありません。夜ならば翌日病院へ来て下さい。それでも心配な方は小児科救急診療の時間帯(午後9時まで)に連れて来て下さい。

【緊急の場合】

 発疹だけですぐ緊急に処置が必要になることはほとんどありません。それ以外の症状もあり、”子どもの健康徴候”(食欲、機嫌、睡眠、快便)が著しく悪い場合は受診して下さい。それ以外で翌朝まで待てないことはほとんどありません。

■娯飲

 毒物の内容は様々ですが、飲んだと気付いたら、すぐに吐かせて下さい。できたら、牛乳やお茶を飲ませて、吐かせて下さい。
 小さな子どもが、タバコを食べてあわてることが多いですが、中毒死にまでなることはめったにありません。それまでにニコチンが胃を刺激し吐いてしまうことが多いからです。また医薬品はかぜ薬が多いですが通常は生命に危険を及ぼすまでになることはほとんどありません。あわてずにまず吐かせて下さい。その後心配ならいつでも救急外来に連れて来て下さい。
 ただし、以下のものは吐かせずに、そのまま病院へ大至急連れて来て下さい。吐かすと食道や肺を傷つけ、よけいに危険です。(硫酸・塩酸・石炭酸・苛性ソーダ・アンモニア・灯油・ガソリン)
 また、飲んでも少々なら心配要らないものとしては、家庭用の殺虫剤(農薬の原液以外)・殺鼠剤(ワーファリン)・シリカゲル・マッチ・石けん・クレヨン・化粧品等があります。

 

 




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