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アトピー性皮膚炎の人達はアトピーの原因をどう考えるか

 

アトピーの診察風景

『何時からアトピーがあるのですか』
「小さい頃からです。始めのうちは肘とか膝にアセモのような物があり、薬を塗ればすぐに良くなりました。季節の変わり目にちょっと薬を塗るくらいでした。しかし、一年を通して薬を塗らない年はなかったように思います」。
「大学に入って一人暮らしをするようになり、悪くなりました。就職して2、3ヶ月してから顔にも出るようになり薬が手放せなくなりました」。

『今までにどういう治療をされましたか』。
「四国の有名な病院や、水治療の明石の病院、オムバスや漢方薬、波動水もためしました」。

『治してあげるといっているところばかりですね。アトピーは治してもらう病気ではありません。自然に治る病気です』。
『四国の病院はステロイド、水治療・オムバスや波動水はステロイドを使わないし、あなたはステロイドについてはどう考えているのですか』。

「ステロイドは使いたくありません。ステロイドは恐いと聞いています。できたらやめたいのです」。
『どうしてですか、今の医学では効果のある薬はステロイドとプロトピック軟膏しかありません』。
「ステロイドを使っていると綺麗になりますが、止めると悪くなります。使わないでも良いように根本的に治したいのです」。

『根本的に治したいというなら、あなたはアトピーの原因は何と考えていますか』。
「さあー、何でしょうか? 以前に行っていた病院ではアレルギーと言われました。それとも体質でしょうか」。

『アレルギーなら簡単ですよ。アレルゲンになる物を取り除いたらよいですから。ダニを通さないシーツや、床をフローリングにすればよいし、卵が原因なら食べなければ良くなります。アレルギーが原因ならアトピーは既に克服されてしまっています。アトピーはアレルギーではありません。アトピーの人はアレルギーをたくさん持っているだけです。アレルギーでアトピー性皮膚炎の皮膚症状が出たと証明された例は知りません。たぶん無いと思います。また、体質は漢方薬や、抗アレルギー剤では変わりません。しかし、体質は変わらなくてもアトピーは治ります。少なくともコントロール可能になります』。

「ストレスでしょうか?」
『私はそう思っています。アトピーの原因はストレス、人間関係、不安などと考えています』。
「子供のアトピーもそうでしょうか?」
『子供のアトピーは大きくなったら自然に治ると10年前までは言われていました。私は今でもそう思っています。親離れがアトピーの改善に役立っていると思っています。乳幼児のアトピーは母親の子育て不安です。除去食で良くなったように見えるのは、母親に育児の指針がきちんと伝わったからです。母親がその方針で安心したからです。もっと大きな事実は淀キリで入院治療をされた成人アトピーの女性から、入院以降に生まれた子供に酷いアトピー子はいないことです』。

『ストレスは生きている限りある物です。ストレスの無い生活など考えられません。ストレスを無くそうなどといいません。ストレスをどうバネにして、生きがいに・遣り甲斐に変えていくかです。夢や希望を持てなければなりません』。
『人間は一人で生きていけません。人と人との係わり合いで生きていくわけですから、人間関係はどうしても避けられません。それを拒否することはできません。周りに媚びる必要はありませんが、きちんと言いたいことが言えないとしんどくなってきます』。
『周りの人から、あなたがいてくれてよかった。ありがとう。と言われたらストレスは減っていきます。こういう言葉をどれだけ集められるかだと思います』。
『私自身、生き方上手などととても言えません。どちらかというと若いときから、言いたいことを言って生きてきましたから、ぶつかることも多くありました。アトピーの方は先のことを不安で予想してしまいます。上手くいかなかったらどうしょうと考えてしまいます。上手くいくとは考えないのでしょうか』。
『アトピーの悪化は体がだしている危険信号です。その危険信号の元になっているところに目を向けないで信号だけステロイドで消してしまって、無理を続けているとステロイドが効かなくなってくる。これがステロイドを続けていると効かなくなってくる一面です』。

「ではアトピーを治すにはどうしたらよいのでしょうか」。
『アトピーの原因がストレス・人間関係・不安であればすでに書いたようにストレスをバネにしたり、夢が見つけられたりすればよいわけですが、そう簡単にはいきません。アトピーの悪化は皮膚症状で体が頭に教えてくれていると考えてください。ストレス・人間関係・不安で体が参っているわけです。そう考えるとゆっくり休む、おいしい物を食べるということが必要ということが分かると思います。アトピーが良くなるのは何時このことに気づくかです。アトピーの原因は何、どこかにすっきり治してくれる良い薬や方法があると考えないことです』。
『アトピーを治す薬はありません。淀キリにも特別な物はありません。ステロイドを使わなくても良くなるときはよくなる。ステロイドを使ってコントロールしていてもこのことに気をつけていればステロイドはいらなくなる。早寝早起き、バランスよく食べて、言いたい事がいえるようになると自然に良くなってくる。これが淀キリのアトピーの治療です』。

『"キリストは私の元に来なさい休ませてあげる。"と言ったそうです。淀川キリスト教病院に来なさい、ベッドを提供します、ゆっくりと休ませてあげます。これも淀キリの治療です』。
『この間もステロイドを使って、その後リバウンドで顔が腫れたと来院された方がいました。リバウンドでもなんでもなく、顔が腫れたのはカポジー水痘様発疹でした。これも体が疲れたときに出てくるのですが、抗ウイルス剤を飲めば1週間で治まってきます。溶連菌感染も同じでこういう感染症は薬がありますから、医者の診断力にかかってきます。医者の言うとおりにしてもらえば良くなります。しかし、アトピー性皮膚炎を根本的に治す薬や方法はありません』。

諏訪中央病院元院長の鎌田實先生は『がんばらない』の極意はがんばらないが、あきらめないと書きました。アトピーの治療はこのとおりだと思います。彼も慢性疾患の治療は何時患者が気づくかだと書いています。治してもらう病気ではなく自分で気づいて治っていくこれがアトピー性皮膚炎の根本治療だと思っています。


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