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淀川キリスト教病院ではステロイドを使いたくない、または、ステロイドを止めたいアトピー性皮膚炎の患者の方に入院治療の場を提供しています。アトピー性皮膚炎を根本的に治療できる薬剤は現在まで開発されていず、筆者(玉置)が現役の皮膚科医でいられる2015年くらいまでは開発されないだろうと考えます。現在ある皮膚症状を効果的に抑えることができる薬剤はステロイド軟膏と、プロトピック軟膏だけです。それ以外の薬はたまたま、ある特別な患者に有効であったとしても他の多くの人には無効な場合がほとんどです。そのことをはっきり知る必要があります。 しかし、ステロイド軟膏や、プロトピック軟膏を使わなくても、アトピー性皮膚炎は治る病気であることも事実です。淀川キリスト教病院ではステロイドやプロトピックを使わないでアトピー性皮膚炎を治す、その学習のために入院治療を行うと位置づけています。入院で治ってしまうというわけではなく、「入院してアトピー性皮膚炎を克服するためにどうしたらよいか勉強する」ということがアトピー入院治療の原則です。
入院治療の原則はいたって簡単です。間食を禁止して、好き嫌いをなくして病院の一般食を食べる。消灯時間(10時です)には布団に入る。眠れなくても横になる。朝になれば起きる。9時までに起きていなければ女性でも布団をはがす。昼間は外出したり、散歩したり、病院に併設されているフィットネスで体を動かす(別料金です)、というくらいです。その基本的な生活改善の上に、間違った情報を整理して、言いたいことがいえるように、オール・オア・ナッシングの考え方を変えていけるように指導をしています。
入院してステロイドを止めた方はリバウンドではありませんが離脱皮膚炎が起こり徐々に悪化することがありますが、1週間くらいでピークを迎えます。そして徐々に良くなっていきます。1週間から2週間目にかけてはほっとされるのか、体力を回復しているのか疲れが出るのか昼間も寝ていることが多い方もいます。3週間目になると皮膚も徐々に改善されて入院生活も楽になられる方が多いようです。病院の食事は少し少なめですから、「腹八分目に医者要らず」です。胃袋も少し小さくなるのでしょうか。お腹も空かなくなるようです。行動も活発になり入院生活では時間を持て余すようになり4週間目に退院です。あくまでも一般論ですがこのような経過が多いように思います。このように当院の入院期間は4週間を目安にしています。
アトピー性皮膚炎の方は2004年5月に開院した淀川キリスト教病院分院に入院していただきます。4人部屋で一人当たり面積が広く、快適な入院環境になっています。大雑把な概算では1日の入院費用は約20,000円×0.3位です。アトピーの方は空気清浄機が付き、和風間仕切りでパソコンなどができる作り付けの机のあるさらに環境の良い部屋(2500円の差額が必要)を使っていただいています。
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